真宗入門講座

真宗入門講座
高田本山は、穏やかで桜がきれいな日でした。
昨年から始まった高田本山に伝わる「親鸞伝絵」の各段の紹介が続いています。
今回は、「師資遷謫(ししせんちゃく)」の段です。
法然門下に法難がふりかかりました。私(住職)が高校時代の教科書で鎌倉時代に新仏教の1つとして専修念仏集団が取り上げられますが、これまでの顕密仏教が中心の時代であったと今では認識されています。顕密仏教側から法然の教えへの異議が朝廷に提出され、死罪の者も出ましたが、法然聖人をはじめ、親鸞聖人も流罪になりました。その時の話です。
親鸞聖人が流罪になった理由は定かではありませんが、越後の国府にいかれたことは事実です。また、この法難について『教行証文類』の後序で、親鸞聖人の思いが述べられています。非僧非俗で「愚禿(ぐとく)」と名乗られたのもこの頃から時です。

今年の真宗入門講座4回が終了しました。次回は来年の1月からとなりますので、心待ちにしています。