文化の日

文化の日
久居地域文化祭が津市久居アルスプラザで開催されています。
以前は、文化の日を中心に久居中央公民館で3日間でしたが、会場が新しくなったことや、コロナ下のこともあるのでしょうか10月23日から12日間にわたっての開催です。
地域には独自の文化もありますので大切に伝えていきたいのですが、次を担う若い方々が少なくなっているも現状です。若い方の新しい文化(カルチャー)も含めていくことも1つの方法かもわかりません。


そしてこれまでの伝統文化が次世代に伝わらないのは、どうしてと考えることも必要です。
私(住職)が久居地域文化祭で担当しているのは、茶道です。生活の中に溶け込んだ日本の総合文化とも言われますが、現在の生活様式は、これまでとまったく違います。炭を使っての生活も、畳に座る生活も少なくなりました。床の間がある部屋も庭の形も変化しています。一服のお茶で憩う時間もないのが実状ではないでしょうか。

それでも、ふとした時、一服のお茶をいただく機会があったりしませんか。
お茶は美味しく飲むものですので、作法を知らないからお茶を美味しく飲めないことはありません。でも作法を知っているともっと美味しく飲むことができるのは間違いないです。
それを伝えたいと思っています。

そして、私(住職)は、伝統文化の現状と仏教の現状も同じ危機感があるように感じています。仏教のこと、真宗のこと、親鸞さんのこと、仏壇のこと、先祖のことなんとなくこれまで祖父母や父母から聞いてきたこと、やってきたことを見てきたことで済ましてしまっている自分でないでしょうか。作法を知らなくてもお茶を飲むことができるのと同様に、仏事は、仏教のこと、真宗のことを知らなくてもお勤めできます。でも、この仏事の本当の意味を知ってお勤めすると、私自身の心がより豊かな心に耕されていくように思います。