ロストテクノロジー

ロストテクノロジー
お茶関係の雑誌で、「ロストテクノロジー」として、これまでの技術の伝承が途絶えてしまうことを取り上げています。日本文化として考えれば、生活に必要であった多くの技術が、需要が少なくなり技術の継承が困難な状況であることはかなり以前からも指摘されています。住まいに関わる畳も、私の地域に畳屋さんが無くなって久しいです。これまで居間にあった火鉢に、炭を使うことも忘れていますね。お寺にも関わるものでは、大切な法宝物を保管する桐箱に使う、桐の木が日本では少なくなっいてるようです。漆だって外国産です。そこに至るまで関係者は何もしていないかと言えば危機感を持ちできる限りのことをしていたことはわかっているつもりですが、悲しいけれど、需要が無くなれば、技術を伝えることのむつかしさを感じます。

「テクノロジー」ではありませんが、仏教の教えについても、かなり以前から危機感を持ち活動されている宗教者はたくさんいらっしゃいますが、生活者の心には届いていないことは確かで、今の現状に至っているのでしょう。
現状にあがらいながら途絶えてしまうのも残念ですが、需要がなければ、大切な教えも伝わらないことは確かです。今一度、僧侶は「み教え」の学び直しも大切ですが、寺院のあり方も見直していかなければ、寺院消滅もすぐそこに来ていると感じています。
※中川個人の感想です。