お寺の1月

お寺の1月
お寺で生まれた私は、毎年お寺で元日を迎えています。当たり前といったら当たり前ですが、自分ながら驚いてしまいます。
子どもの頃の記憶はあいまいですが、高校生2年の時、友達と大みそかに(伊勢)神宮に行きました、元日に入った頃、お寺(自宅)に帰ってきた時も、5時30分からの修正会には間に合いました。その当時は、年末からの準備も楽しかったです。30日に家族で餅を搗き、ご本尊にお供えすることが目的ですが、その場で食するできたての餅が美味しかったことは今でも覚えています。修正会のお勤めが終わると、内仏さんで朝のお勤めを家族全員でしてから、元日の朝の食事が始まります。清酒に屠蘇散を入れたお屠蘇で、お雑煮は、おすましでした。元日の夜の「すき焼き」も今より質素でしたが記憶に残っています。祖父母がいる頃は、祖父の弟も参加してにぎやかでした。本堂の正月荘りを片づけるのが3日の夕方で、お供えのお餅を切り分けるのが大変でした。
母の妹家族が新年の挨拶に見えるのは、2日か6日以降が多かったです。以前は、3日と5日が組内のお寺の報恩講に伺っていましたし、4日は自坊の地区の報恩講で、少しゆっくりできるのが6日以降だったからだ。しかし9日から16日まで本山のお七夜が始まりますのでそうゆっくりもしていられません。そうこうしていると1月の下旬には、世話方会や以前は婦人会の報恩講と続いて、お寺のお正月(1月)が過ぎてしまいます。

※今は、3日5日の組内の報恩講が12月になり、世話方会の総会は4月に変更し、婦人会の報恩講はなくなり幾分時間がある1月です。