「知られざる親鸞の幼少年時代」

 

 

 

 

 

 

 

 

企画展「親鸞と高田本山」第4回講演会
「知られざる親鸞の幼少年時代」~出家得度以前の修学環境をめぐって~ 津田 徹英師

18日に閉会する「親鸞と高田本山」展の連続講座の最終講座に参加することができました。今回は、文献史料など残っていない親鸞聖人の出家得度以前の事を学ぶ機会になりました。親鸞聖人の出家得度以前のことは、「親鸞聖人伝絵」の詞書に記載されていることが最古のものです。
親鸞聖人の書かれた文字の特徴として示される欠画文字・異体文字に注目して、いつ・どこで学んだのかを、親鸞聖人の叔父(範綱)と父(有綱)の官位や関係者からの史料を通しての話でした。欠画文字や異体文字の研究は既にありますが、私(住職)の中ではどの時代の版本であるかなど多くの謎でありましたが、親鸞聖人に直接かかわる史料ではなく、その時代の周辺史料を示しながらの丁寧な調査で、私(住職)の中では大いにうなづくことができました。今までの親鸞聖人の幼少時代の認識を改めことになるような思いも感じます。※中川個人の感想です。