「人間はなぜ争うことをやめられないのか」

「人間はなぜ争うことをやめられないのか」一楽 真 著 真宗仏光寺派
昨年(令和4年)真宗仏光寺派の福井教区で門徒研修会のお話を記録された書物です。
争うごとは、今に始まったことでなく、歴史を振り返らばいつの時代も人間は争い続けています。親鸞聖人在世の日本もそうでした。私の中にある「正義」を振りかざしてしまうと、ちっぽけなことでも人間関係が壊れてしまう。そのことは、わかってるのだけどやむことがないのが私(悪人)だと教えてもらっても、かわらない私がいます。親鸞聖人の言葉を通して、阿弥陀さんのはたらきに、出遇うことがなければ、私自身が救われないことを、この書物を読むことによって再確認させていただきました。
8月は、広島・長崎に原爆投下で多くの尊い命が失われ終戦になりました。「平和」を考えさせられる時期です。今日も世界のいたるところで戦いが続いています。親鸞聖人が今いたらどのように思われるか、この本から感じてみたいです。
※中川個人の感想です。