「グリーフケア 基礎講座」

グリーフケア 基礎講座 一般社団法人 リヴオン
「グリーフケア」と言う言葉に出会って10年になります。
それ以前は、「グリーフ(悲嘆)」をどのように捉えるか、講演会や研修会に参加する独学スタイルで学んでいます。それは今も代わりません。
今回の本(教科書)は、初めて「グリーフケア」について連続講座に参加した「りヴオン」さんがこれまで続けられてこられた講座の内容を一つの形にされたのが、「グリーフケア 基礎講座」です。忘れていることが多いですが、復習もかねて読み始めています。
「グリーフ」をそのままに受け入れる社会(Grief iis normal)を目指していることに賛同しながら、「グリーフ」を抱えていることは、どうしても弱いものとして見てしまう私自身に、「ままに(普通)」として捉えているのかいつも問われているようです。
私は、宗教者として「死別」の悲しみに対して「グリーフケア」を学び始めたのですが、
「グリーフ」は、もっと広い「喪失」の定義があることを学びました。
また、「グリーフ」には共通性と個別性もあり、一人ひとりの「グリーフ」は比較するものでもありません。「グリーフ」から生じる影響もさまざまで、それぞれが大切だと思います。また、人は、その時々に感情も揺らぐもので、固定観念で捉えることもできません。そして、「グリーフ」を支える課題として「グリーフケア」・「グリーフワーク」・「グリーフサポート」があるようです。
宗教者として他者の「グリーフ」に向き合うことも大切ですが、自分自身の「グリーフ」にしっかり向き合うことができてのことだと感じました。

Grief iis normal「グリーフ」が当たり前のものとして、「グリーフケア」や「グリーフサポート」が当たり前としてできる社会になることを念願しています。

※中川個人の感想です。