「むなしさ」の味わい方

「むなしさ」の味わい方
還暦を過ぎてから、集中して本を読むことが難しくなりました。
1冊を何ヶ月もかけて読んでいますと、読んだはずの部分があやふやになったりして、最初のページに戻って読んだりしています。『「むなしさ」の味わい方』の本もそうでした。著者は、きたやま おさむ氏で、精神科医でありますが、作詞家としても有名です。私(住職)が小学校から中学に入学する頃だったと思いますが、フォーク・クルセダーズの一員で、作詞を担当して他のミュージシャンへも提供されていました。
本の題名にひかれたのは、私(住職)自身が「むなしい」想いを感じているからなんだと想います。私の心の内にある、「間(ま)」というか、無意識の世界にもつながる「むなしさ」に振り回されることもありますが、「むなしさ」は、決して無くなるものではないこと。それであるならば、味わっていこうとすることが大切ではと問いかけています。
本の帯に「失くしたものが見つからなかったとしても、築いたものが壊れたとしても、人から裏切られたとしても、そこに「むなしさ」を感じている、かけがえのない「私」が見つかることだけは、確かな事実なのです」とあります。
生活する中で幾度となく感じる「むなしさ」に、あらがったり、絶望を感じたりしながら生きている。その中で、「味わう」ことができる心(感性)を模索していることが生きていることなんでしょうか。まだまだ考えながら生きていくのだと思います。
※中川個人の感想です。