講演会「専修寺聖教に見る法然遺文」

講演会
三重県地域文化財総合活性化事業で「専修寺聖教」の修理活用事業の一環として毎年講演会が開催されています。今年は「専修寺聖教に見る法然遺文」と題して、高田派鑑学の清水谷正尊師の講演がありました。専修寺には、親鸞聖人を含めて歴代上人の書かれ大切にされてきた宝物(国宝を含めた重要文化財指定文書など)が数多くあります。

その中で法然聖人の行実などを記した書物が残されています。『西方指南抄』は、親鸞聖人が師匠の法然聖人の教えの行実を記されています。『西方指南抄』や法然聖人の教えが記された他の書物にも、法然上人を祖師としている浄土宗寺院に存在する行実以外も記されていまのでとても貴重です。また、専修寺以外の高田派寺院にも法然聖人に関する書物や掛物も存在してことは、法然聖人を大切にしてきた親鸞聖人の思いを高田の歴代上人や高田派寺院が継いでいらつしゃるようにも感じます。

今後、文化財保存修理を終えたもの以外も宝物館で紹介されるようです。