正太寺にて

Processed with MOLDIV

Processed with MOLDIV

 7月のお盆のお勤めが終わり、朝から豊橋の正太寺様に伺いました。
「悲しみから希望をー」とある講演をお聞きしたかったからです。ご講師は、尾角光美(おかくてるみ)さんです。私(住職)は、尾角さんのグリーフケアの研修に参加させていただいてお顔は存じ上げていましたが、「グリーフケアが当たり前にある社会の実現」に取り組まれていることのお話しをお聞かせいただけるのを楽しみにしていました。
この活動は、ご自身をこれまで支えていただいたこと=「恩」を必要としている方へ、「恩送り」としてつなげていきたい思いがあるそうです。私(住職)は、「恩返し」と言う言葉は聞いたことがありましたが、「恩送り」きっと研修の時もお聞きしていたんだろうけど今回この言葉がとても印象に残りました。このことは、ご著書である『なくしたものとつながる生き方』(サンマーク出版)にもつながります。また、講演の中のお話しで、私たちが大切なものを失った時の心(感情)にはいろいろな変化がありそちらに注意が向いてしまいがちですが、身体の変化にも注意が必要であること。相手の言葉を「そのまま」聴くことの大切さなど、わかっているつもりでいるのですが実践するとなると難しいことであることに改めて気づかされました。講演の後は、相手の思い出をお聞きして、言葉にするワーク。初めてのことで新鮮でありましたが自分のセンスのなさを感じました。でも表現することはとっても心地よいものだと思います。
 正太寺のご住職様は高感度の美術センスの持ち主で、お寺の寺報の「ようこそ ようこそ」は、装丁も内容もステキです。またご住職様のご興味をもたれるアンテナの感度も素晴らしく活動的でもあります。今年の妙華寺の報恩講でご法話をお聞かせいただけますこと楽しみにお待ちしています。
2016-07-19正太寺寺報FullSizeRender