お寺の犬

お寺の犬
先日、今年の本屋大賞ノミネート作品の1つ「犬がいた季節」を拝読しました。作者が三重県出身で地元のメディアにも取り上げられていたこともあり気になっていました。また、作者の母校で12年間、犬を飼っていたことも興味がわいたことでした。その12年間を犬の視点や、群像小説として高校生の多様な姿が表現されています。小説の時代とは違いますが、私(住職)にも18歳の時があり、若い時代の気持ちに共感することもあり、その時代の出来事も身近に感じ、「希望」を求める姿を自分に重ねたりする素敵な時間でした。

そんな犬つながりでお寺の犬を紹介します。

私(住職)は犬が好きです。私が生まれた時に、母や母の妹たちが「シロ」と呼ぶ犬を飼っていました。私が歩き始めた頃、「シロ」と境内でいる写真が残っていました。
私が犬の世話をはじめたのは、小学校5年くらいと記憶しています。学校の仲間が何匹か生まれた子犬を誰か世話をしてと話していたのを聞いて一匹飼うことにしました。「コロ」と呼ぶことにして、父(前住職)が犬小屋を作って、庫裡の裏にいました。私が世話をしていたのは、小中時代で高校や大学の時は、母が世話をしていました。就職して結婚し子どもが生まれた頃に亡くなりました。そして職場の仲間で犬に子犬が生まれ一匹を飼うことになりました。前の犬と同じ「コロ」と呼んでいました。また私の子どもが小学校の頃、地元の高校の文化祭で見た子犬を育てたいと飼うことになりました。「ターボ」と名づけて数年は二匹の犬を飼っていました。13年前に「ターボ」が亡くなり、しばらくは、もう犬は飼わないと思っていましたが、ホームセンターのペット売り場で見た白い犬を飼うことになりました。
それまで私の飼っていた犬は、縁あって貰ったものばかりで、購入したことは初めてです。犬は外で飼っていますので、番犬との認識がありますが、ペット店でのしつけが良いのか吠えることは滅多になくおだやかな性格はうれしいのですが番犬としては向いていないような感じです。6年前に地方局の東海TVで本堂の紹介がありました。お寺に来られた照英さんが犬好きとのことで、普段裏に居る犬を境内に繋いで置きました。撮影の最後に見つけてもらいとってもかわいがっていただいた姿がTVで放映されると、犬好きな方がTVで見ましたと愛知県や県内の遠方からご自身が飼われている犬と共にお寺に訪問されたことが印象に残っています。
今は12歳になります。以前より機敏な動きは少なくなりましたが、私(住職)よりは運動好きで毎日の散歩が私の健康管理の一助になっています。