【報告】5月13日津市久居アルスプラザ ときの風ホールにて講演会『障がいのある子とそのきょうだいが笑顔で暮らしていけるよう「今、私たちができること。」親なきあとへの備えについて』を開催しました。
久居地域の地域包括支援センター・社会福祉協議会や近くの障がい者支援団体の窓口にチラシを置かせていただいたり、地域の仏教会にお声がけさせていただいたり、新聞チラシをして当日を迎えました。告知が十分ではありませんでしたが、30名ほどの方がお越しいただきました。ご多用の中、ご参加いただきました皆様には感謝申し上げます。
講演に先立ち一般財団法人 お寺と教会の親なき相談室代表理事の小野木康雄さんから、「お寺と教会の親なきあと相談室」の設立の思いを語っていただきました。
講師は、藤井奈緒さんで、障がいの子どもさんを持つお母さんの視点から「今、私たちができること」をお話されました。障がいや引きこもりを持つ親御さんの「親なきあと」の心配事は多岐にわかれ、公助や共助の部分は、それぞれ専門的な知識が必要で、問題解決形の支援制度や支援団体は既に全国にたくさんあり活動されています。
しかし、それだけで十分かといえばそうでなく、互助の関係も大切で、我が家を支えていただく人と出会う自助の観点から見ると、伴走していただく存在が大切と感じられています。相談者の伴走者として、宗教者が{傾聴」を通して支援できる場が増えることを呼びかけられています。
私(住職)は、藤井さんが講演の中で話された「親の代わりはいない」ことから「親の子どもへの思い」を少しでも、支援者に伝えていこうとする熱意を強く感じました。それと同時に、「親なきあと」の問題は、障がいや引きこもりを持つ親御さんの問題でもありますが、私の老後問題にも直結する問題でもあります。「わたしごと」して考えさせられました。
講演の後、30分ほど講師の藤井さんと令和2年から津市で活動されています「みえ障害者親なきあと相談室」の代表理事 鈴木伸行さんと、小野木康雄さんで座談会を開催しました。限られた時間でしたが参加者からの質問にも丁寧に応じていただきました。
とても有意義な時間でした。
※中川個人の感想です。
お寺でも、今年10月に最初の「親あるあいだの相談カフェ」を予定しています。
来年からは、2月・6月・10月と年3回の開催を続けていければと思います。
その時は、お寺に気軽に、相談や雑談をしにきていただければと思います。