2月の日曜学校

2月の日曜学校
今月は、妙華寺の本堂から飛行した人の顛末をお話しました。
『藤影記』(梅原三千著)にある「飛行機の失敗」と言うお話しです。
国友貢(みつぐ)は、鳶鼻の異相を有し、天狗の如く空を飛んでみたいと考え、鴨を一羽手に入れて両翼と尾を秤(はか)り、体の重さも精密に秤量し、その割合を算出して、その比準で自分の体重に適当する大きな羽根を造った。
早速、法苑院へそれを持ち込み、実験するということで、本堂の屋根から、羽ばたきたくましく飛んだが失敗して 蓮池の真ん中に墜ちた。国友はこの時挫折したのかその後空を飛ぶことを計った噂はなかった。
今「久居城下町案内人の会」でこの話を紙芝居の一つとして紹介されています。
ここからは住職の想像です。
①本堂の屋根から飛ぼうとして時期は?
江戸時代のいつであるか定かでないのですが、妙華寺の本堂は、文政4年(1821)3月の久居の大火にて焼失しています。再建された今の本堂は、安政4年(1857)12月に棟上げされました。推測できることは、棟上げされて本堂が再建する過程で、屋根に瓦を載せる前の状態の時ではないかと考えています。
②蓮池はどこに?
妙華寺にはかつてお寺の境内の東南に弁天池と言われる池ありました。現在は、樹木の元でのお墓と駐車場になっています。また本堂の西側に蓮池と言われる池が今もあります。現在は、以前より池の範囲が小さくなり蓮も咲いていません。本堂の屋根の形状が寄棟ですので飛ぶ方向としてはこちらが有力と考えています。
人類で最初にライト兄弟が空を飛ぶことに成功しましたが、世界中で空を飛ぶことを夢見た人はたくさんいたのでしょうね。

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2月のおてらおやつクラブ

妙華寺のおてらおやつクラブの活動も2年目に入り、7日に発送しました。
2月4日付の中日新聞の社会面で名古屋でのおてらおやつクラブの活動が紹介されました。中日新聞は東海地方では一番購読されている新聞ですので大きな反響を呼ぶことと思います。妙華寺では、先月津市社会福祉協議会久居支部様からご紹介いただきました支援団体様とお会いさせていただき改めておてらおやつクラブの趣旨をご案内させていただきました。早速一人親家族の支援団体として登録をされることもお聞きしました。地域の一人親家族様への支援の活動も広がればうれしいです。また地域のおてらおやつクラブへの賛同寺院が増えることやこの活動が地域の方々にも広がることも念願します。
また、年2度の古本勧進も1月末日に発送させていただき、おてらおやつクラブ様にわずかですが寄付させて頂きました。古本をお寺に寄付して頂きました皆様ありがとうございました。次回は8月末までに集まった古本を寄付させていただきます。不要になりました古本がありましたらいつでもお寺にお持ち込みください。

 

2016-02-05おてらおやつクラブ中日新聞FullSizeRender

 

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「未来の住職塾」と私

「未来の住職塾」と私
3年前に「未来の住職塾」を受講しました。その時に娘に話をしたら、「もう住職やん」と言われました。確かに住職になってはいたけれどこれまでお寺のこと学んでいたか?気になっていました。宗派の勉強会や講義で教義のことは勉強するけれど、お寺の運営や、お寺の価値についてはほとんど取り上げられることはなかったようなことで受講にいたりました。

私は京都クラスに所属して5回の学びに参加しました。私のクラスは、石川県や徳島県、愛媛県、兵庫県、滋賀県、三重県と地元京都のお寺以外の方のほうが多く遠方から熱心に受講をされていました。年代も宗門も違うのですがそこに集う僧侶には今のお寺の状況にそれぞれの危機感があり、真剣に取り組みを考えている方々ですので、話される内容に熱い思いを感じることばかりでした。毎回の講義では、聞くばかりでなくワークもありグループで取り上げる視点も違うことで自分以外の考えや視点を学ぶこともでき大変有意義でした。最後の講義はそれぞれのお寺の「寺業計画書」の発表で、講師や受講生からの質問や指摘が叱咤激励のように感じました。

受講して何が変わったか。現代の生活スタイルで可能になったことかもわかりませんが、お寺をもっとよくしたいと思う仲間といつも顔を合わすわけではないけれど全国でそれぞれのお寺で活動をしながらつながっている感覚はこれまで経験したことがありませんでした。卒業生の集い(サンガの集い)も開催され新たな刺激をいただく機会もありがたいことです。
妙華寺としてはお寺の使命が明確になったことや、お寺の現状をお同行様の目線で考えるようになったこと、外部のアンケートにてお寺の見えない価値を知り得たことなど、「未来の住職塾」の学びを通じて、私自身の意識の変化が一番変わったことと思います。お寺のことをもっとよくしたいと思うことは、お同行様や地域の方々との関係をよくしたいと思う活動につながっていくことになります。
2月は、4月から開講の「未来の住職塾」の一日体験教室が各地で開催されています。今年でもう5期生の募集と思うと全国に益々同じ志をもった僧侶が増えるのが楽しみであります。

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親友婦人会の予定

婦人会活動 会員募集高田本山婦人会会報「めぐみ」を配布しています
妙華寺の婦人会活動は女人講として、昭和12年4月の法会記録にあります。
また、女人講の報恩講は昭和27年2月に法会記録にあります。
親友婦人会として活動始めたのはいつからかはっきりしていませんが、戦後になり前々住職の代と聞いています。親友婦人会の旗が昭和53年に作られています。平成に入るまでは、お寺の報恩講とは別に、婦人会(女人講)の報恩講が正月の下旬にあり、この時もお非時を婦人会の皆様が手作りされていました。婦人会の会員の減少と共に婦人会の報恩講はなくなりました。現在は婦人会の幹部の皆様にお集まりいただき今年の予定をお話しさせて頂いています。
今年から小西様に代わり西久子様、増田様に変わり松永千恵子様が地区の幹部として会員様のお世話をしていただくことになりました。
平成28年の婦人会活動
毎年親友婦人会総会5月18日(水)に開催させていただいています。
会員追弔会・総会・総会後の行事について
場所【本堂】   13時30分~14時 親友婦人会 追弔会
場所【妙華寺会館】14時~15時 総会
15時~16時 講題未定
講師 青江 覚峰師
ご講師の青江覚峰師は、平成26年の12/3(水)から8回NHK Eテレ『趣味Do楽』「いただきます お寺のごはん〜心と体が潤うレシピ」に、料理僧として有名なお二人の中のお一人として出演されていました。料理本も多数出版され、自坊や他でも、「暗闇ごはん」と言う企画をされ食を通じて仏教を広められています。
 報恩講は12月の第一日曜日4日になりました。お非時奉仕を昨年同様
お願いします。準備は、前日3日の午後よりあります。
 高田本山婦人会行事
祖師寿表彰というのは、親鸞聖人の90歳の年齢になられた方を、
女性は6月5日(日)の高田派婦人連合会の席上で表彰されます。
今年は昭和2年(1927)生まれの方です。
3月末まで 妙華寺にご連絡ください。お寺から本山へ連絡します
 ・高田本山主催の高田派婦人連合会(6月5日(日)開催)に参加をお願いします
  平成29年の親友婦人会総会5月18日(木)は、親友婦人会の総会の後、井上広法さんにご講演をしていただきます。
井上広法師は、TVの「ぶっちゃけ寺」でお馴染みの方で、グリーフケアなどのご講師としても活躍されています。ご縁をいただきご多用の中、ご講演をしていだくことになりました。
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お世話方会

平成28年のお世話方会
毎年、1月には中旬に総代会、下旬にお世話方会を開催しています。今年は24日にお世話方会を開催いたしました。
拙寺には、お世話方様は28名います。今日の出席は24名で、総代さんにも出席して頂き、昨年の報告と今年の予定をお話させていただきました。
お世話方会の前に本堂で、昨年亡くなられたお世話方様の坂井正法様・小野壽様・北角源夫様の追弔のお勤めをしました。直前までお元気で帳場のお手伝いをされていただいてた坂井様、ご高齢で役を引かれてからお亡くなりなられた小野様・北角様、長年お寺の護持・運営にご協力いただいたことに感謝し、焼香をさせていただきました。
平成27年の報告では、2月にご本尊修復・3月に妙華寺の一光三尊佛の展覧及び4月に研修旅行・5月に東海TVの「お宝照英」で本堂の紹介・6月に本堂や境内の家屋のシロアリ駆除散布(5年に一度)・ご法主殿の27組へのご巡教・9月に念願のお寺のHPの開設・11月に唐戸の一部修理・火災保険の更新(5年に一度)・津情報番組で本堂の紹介など例年になく多くの報告でした。
今年の予定としまして、2月から4月にかけて会館とこれまでの庫裡の耐震工事を行います。2月の15日から一ヶ月ほど西余間に涅槃図を掛ける予定です。高田本山では3月25日から27日までご法主の伝灯奉告法会、28日から30日まで三尊さんのご帰山法会、続いて31日から4月2日まで本寺でのご復座法会へのバス参拝旅行があります。
例年通り、4月7日8日は、メリシャカ(花祭り)を隣寺と一緒に開催しています。花御堂にお花をお供えください。また隣寺の花御堂にもお参りしていだきスタンプを押して頂きますと妙華寺でステキなプレゼントをお渡しします。春秋の彼岸法会・千部法会・12月4日の報恩講には、お勤めの後、ご法話がございます。春の彼岸会は、福専寺の上田隆順師。春の千部会は、義明寺の高藤英光師。秋の彼岸会は、真楽寺の鷲山了悟師、秋の千部会は、明通寺の佐波真教師、報恩講は豊橋の正太寺の大河戸悟道師です。ご法話をお聞き頂きますとスタンプを押印いたします。
また、2月から12月の第一日曜日の朝7時30分から30分ほど日曜学校で平素のお勤めを参加者と共にしています。お仏壇での作法やわからないことも易しくお話しします。日曜学校に参加していただきますと、念珠玉をお渡ししています。24個集めて頂きますと単念珠が、108個集めますと二連念珠ができます。
婦人会の行事ですが、5月18日の婦人会総会の後の講演には、青江覚峰師を東京からお迎えして食を通じて仏教の教えをお話していただくようです。(講題は未定)
本山の行事として、祖師寿という親鸞聖人の90歳の寿命になられた方を、  男性は5月21日の降誕会に女性は6月5日の高田派婦人連合会の席上で表彰されます。今年は昭和2年(1927)生まれの方です。該当の方がいらっしゃいましたらお寺に3月末までに連絡ください。お寺から本山へ連絡します。
また、妙華寺の社会活動として下記のことに賛同しています。
・京都自死・自殺相談センターの活動
・古本勧進(一人親家族への支援団体へ寄付)の活動
・おてらおやつクラブ 一人親家族へお供えの品のおすそわけ(平成27年より)
・久居城下町案内人の会の活動への協力
・公益財団法人 全国青少年教化協議会の活動(平成27年より)
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京都自死・自殺相談センターのこと

京都自死・自殺相談センターのこと
ご縁をいただき、2010年10月1日発行の京都自死・自殺相談センターの会報「BE」4号が手元に届き、そこには10月より電話相談窓口が開設されいよいよ活動が始まる意気込みが伝わっています。その後2011年4月にNPO法人となり会報の名称が「Sottto」となり今月も会報を届けて頂いています。今月号は、臨床宗教師との新しい活動の紹介と12月に行われたシンポジウムの報告を繰り返し拝読した。以前もブログに記載しましたが、私のお寺のお同行様にも自死をされた方々がいらっしゃいます。枕勤めに伺う時に迎えの車の中で聞かされる場合があります。どのような言葉をおかけして良いかわからず、「そうでしたか」とつぶやくことしかできません。ご家族にお会いしても「お悲しいことでございました」と言うだけで言葉はつながりません。できることは限られているにしても少しでも何かできることがあればと思い続けています。私の中でできることは、黙ってお聞きして寄り添うことであるように思い今に至ります。それでもお聞きできているのか? 寄り添っているのか? いつも「?」がついています。毎月「Sotto」が送られてきて、活動の報告などを読ませて頂くとことは私を優しく刺激してくれます。

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2016京都自死・自殺相談センター②IMG_1596

1月のおてらおやつクラブ

1月のおやつクラブ

今年最初のおてらおやつクラブ発送しました。
今日、津市社会福祉協議会久居支部の方が拙寺にお越し頂きお話しました。
先月、おてらおやつクラブのことをお話しして地域で活動ができるかお尋ねをしていました。一つの支援団体様をご紹介していだき、こちらができるお供えをお下がりとしておすそ分けがマッチするか先方様にお話していただくことになりました。また、この地域の社会福祉協議会様には、一人親家族だけではなくその日の糧を求めにこられる方も月に一度はあるそうです。その時の対応はできるでしょうかと聞かれましたのでこの件はおてらおやつクラブと別に対応はできることをお伝えいたしました。その後、妙華寺が行っているおてらおやつクラブの梱包を見ていただきました。その他、妙華寺会館の場を使っていただくこともお話ししました。

2016-01-14おてらおやつクラブIMG_1592

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井戸山の報恩講

井戸山の報恩講
妙華寺では毎年1月4日に井戸山地区のお同行様のお仏壇で報恩講のお勤めをしています。昭和の時代は、毎年持ち回りで宿があり、宿からお勤めを始め一軒一軒お同行様のお仏壇の前でお勤めをして、再び宿で最後のお勤めをしていました。お宿の床の間には、親鸞聖人の絵伝(聖人650回御遠忌の記念の絵伝)の軸とその井戸山の報恩講が始まった由来が書いてある軸が掛けてありました。このことから井戸山地区での報恩講は100年以上続く行事になるようです。平成に入ると宿が無くなり、一軒一軒のお同行様のお仏壇の前で報恩講を勤めるようになりました。井戸山地区ではお正月が終わり、お家の報恩講をすまし、仕事始めがあり、本山のお七夜にお詣りすると言う生活習慣が続いているようです。地区のコミュニティとお寺のコミュニティが継続されていることは、それぞれのコミュティが希薄になりつつある時代では、大切にしていきたいところです。

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平成27年の出来事③

③ 国の有形登録文化財の本堂が、5月31日の東海TV「スタイル+」の番組の中の「お宝照英」で紹介されました。4月の下旬に東海TVの担当から電話があり打ち合わせをしました。撮影日は5月12日の午前11時頃から一時間でした。台風の影響もあり雨でしたがお昼頃には止み始めました。打ち合わせの時に、照英さんは、犬が好きでお寺にいるのでしたら見える場所に置いておくよう指示されていました。撮影は順調に進み最後に犬のいる場所に照英さんが出向いて撮影が終わりました。次の日には撮影スタッフ4名が再びお寺に来て撮影をしていかれました。当日は照英さんを撮影するだけでお寺の紹介の部分は改めて撮影をすることを知り大変な作業と思いました。
テレビを見ていただいた方の中には、犬が大変かわいいと、愛知県や、菰野町などから犬に面会にこられる方もいらっしゃり驚いています。

 

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平成27年の出来事②

 

② 妙華寺の一光三尊佛の展覧
三重県総合博物館にて、高田本山専修寺の至宝展が3月21日より5月10日まで開催されていました。県内の一光三尊佛も一緒に展覧されることになりその一つとして妙華寺の一光三尊佛も出展させていただきました。江戸時代に作成されたものです。
三尊さんと言いますと信濃の善光寺の三尊さんが有名です。親鸞聖人も善光寺聖として善光寺よりいただいた三尊さんが高田に伝わる今の三尊さんです。しかし善光寺式の三尊さんと高田式の三尊さんでは少し違いもあるようです。  高田式の三尊さんは、県内にもたくさんあり、本山でのご開扉がはじまった頃から比較的多く作成されたようです。

 

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