高田本山での祖師寿表彰式に出席して

高田本山での祖師寿表彰式に出席して

去る5月21日本山にて祖師寿章を拝受いたしました。 本年の受章者は
199名でうち30名が本山に参集し、午前10時法主殿を迎えて表彰式が
行われました。
私の家には本山前法主鸞猷上人筆の扁額があり「信楽』の二字がかかげ
てあります。
正信偈では
至心信楽願為因 成等覚証大涅槃
和讃では
信は願より生ずれば
念仏成仏自然なり
自然は即ち報土なり
証大涅槃疑わず
と述べられています。
表彰状では
宗祖親鸞聖人は90歳の御生涯を過ごされあなたも法悦の日々を重ねて
そのお歳になり慶賀の至りであります。
よってここに祖師寿章を贈り今後の精進を希求して表彰します。

親鸞さまと同じ90歳を迎えこの喜びは聖人さまのお陰と感謝し、いつ
までも浄土真宗の教えを信じて幸せな日々を送りたいと願っています。
ご院主様にはお世話になり有り難うございました。
法苑院妙華寺檀徒     坂田 信昭
【住職より】
坂田信昭様には、今年の高田本山の降誕会(ごうたんえ)での祖師寿(そしじゅ)表彰式にご出席いただきました。妙華寺のお同行様も毎年祖師寿表彰をしていただく方はいらっしゃいますが、高田本山での式典にご出席いただく方はここ数年いらっしゃいませんでしたので大変うれしく思っていました。ご出席いただきましたご感想をお寄せいただきましたので掲載させていただきます。
※「信楽」(しんぎょう) 『仏説無量寿経』の第18願に誓われた三心の一つで、三心は、信楽の一心におさまる。阿弥陀如来の本願生起(しょうき)本末を聞いて疑いのない心。他力信心のこと。 【浄土真宗辞典より】

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お同行様から

お同行様から
横浜にいらっしゃいますお同行様からお便りがありました。昨年出版されましたご著書の紹介が掲載されました新聞記事をお送り頂きました。ご著書は昨年お贈りいただいて拝読をいたしましたが、音楽について知識が無い私(住職)に作者が伝える音楽を通して語りたかったことを十分読み切れたかと思うと恥ずかしい限りです。題名にもなってます「笛」の音を通しての物語が外国の町並みを舞台にしたスケールの大きな小説と感じていました。
 お送りいただきました新聞に掲載されていました、ご著書の紹介文を記載します。
『惑いの笛 Sous le ciel de Basque』 阿津見 馨著  小学館スクウェア
舞台は、ラヴェル誕生の地である南フランスの港町。日本人Kを惹き付けたのは、憂いのある一人の紳士。彼には秘められた過去があった。笛の音の魔力に取りつかれた男の人生の変転がミステリアスに描かれている。バリトン歌手・スぜーとの触れ合いほか、バスク地方の風情に触れた体験を綴り込みながら、情感に富んだ世界が展開されている。音楽評論家・家里和夫が記した初の小説。
 【平成28年11尽き23日 産経新聞】
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 作者の名前の「馨(けい)」は、お寺で使う「馨」からつけられたこと。「馨」の説明はご著書でもされていますが、これまで音楽に携わってこられた方が「馨」の音を大切にされていますこと大変うれしく思っています。
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『惑いの笛 Sous le ciel de Basque』 阿津見 馨著  小学館スクウェアにつきましては、お寺のHPの2016-06-13のブログでもご紹介させていただいています。
妙華寺のお同行様の書かれた『惑わしの笛』(安津見磐著・小学館スクウェア)を昨年お贈りいただきました。(この時のブログの)本編に関係はありませんが、ペンネームに「磐」と名告られていて、音楽評論家でもあり、音を奏でるものに大変な思い入れがある方で、以前親御様の年回の時に、本堂の磐の写真を撮りたいとおっしゃられた時の写真が、「あとがき」の部分に掲載されています。
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坂田様からのおたより

3月の終わりに連絡をいただきながら遅くの掲載になりました。お詫びします
坂田様が京都の永観堂に参詣にいかれた時のことを書いていただきました。
永観堂は、紅葉もきれいですが、桜もきれいなようです。
京都東山の古刹 
 永観堂禅林寺の本堂にお参りするとご本尊のお厨子の側に1メートル足らずの佛さまが立って いられます。これが「みかえりの阿弥陀如来」さまです。
 今から930年あまり前のこと、えいかん堂の住職永観さまが50歳のころ、毎日6万遍のお 念仏を勤めていられました。あるとき、阿弥陀像のまわりをお念仏しながら歩いていられます(行道という)と、永観さんの前に突然、本当に突然、須弥壇に安置してある筈のご本尊が壇上から降りてこられて、「永観 おそし」と、お声を掛けられました。ご本尊が永観さんの前を歩かれて先導されたのですからそれは大変 なこと、これは佛と一体になられた世界であり、佛と人がなんの空間もなく密着し、すべてが佛の救済の中にあるとき、このような現象も可能であるといえるでしよう。
 「永観 おそし」と言う佛の声が聞こえたとき、阿弥陀像は首を左に向けられたというお姿をか たどって像立された佛さまが今日に伝わる「みかえりの阿弥陀如来」です。
 永観堂は浄土宗のお寺で、京都随一の桜の名所、ぜひ一度お参りしてくださいませ。
                     法苑院妙華寺檀徒 坂田 信昭
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坂田様からのおたより

一身田の高田本山で1月9日から1週間にわたってお七夜さん(報恩講)が勤められ、わたしは12日、法苑院さまの総代として責任役員会に出席いたしました。午前11時 御影堂(みえどう)で勤行の後、法主殿のご親教、宗務総長の挨拶があり責任役員会は終了、食堂(じきどう)で昼食のお非時をいただき、続いて宝物館へ向かいましたが宗務局の前で梵鐘の音が響いてきました。
今、聞えてくる鐘の音は歴史を物語る音であろうかと想像しながら宝物殿へ進みました。
宝物殿に展示されている主な宝物はつぎのようでした。
親鸞聖人自筆
◎ 南無阿弥陀仏 帰命尽十方无げ光如来 南无不可思議光如来の3幅
◎ 高田入道あてお返事
しのぶの御房あてお返事
◎ 三帖和讃
◎ 西方指南抄  など
高田専修寺の法灯は親鸞聖人より高弟真佛・顕智上人へと次第相承され、中興の十世真慧上人を経て爾来八百年の長きに及んでいますが、今年もお七夜さんに遇わせていただけたことを有り難く思っています。
法苑院檀徒 坂田 信昭
【住職より】
坂田様には毎年、責任役員大会へ出席をお願いしております。今年も前日の総代会の時にお話しをして12日に高田本山へご足労していただきました。
お七夜さんの期間、小学生対象の子供会、成人式、お寺の若い方々の青年会、坊守会、お寺の責任役員大会、婦人大会などの行事があります。今年は例年より暖かなお七夜さんでしたので多くの参詣者で賑わったと聞いています。
宝物館では、お七夜期間中と夏の仏教文化講座の期間の二回一般公開(入場無料)されています。今回は『専修寺聖教修復の現在』として重要文化財の「専修寺聖教」の修復事業が平成21年より始まり七年目になります。これまでの修復されました「専修寺聖教」を中心に展観されました。
また、坂田様は梵鐘の音に、過去の専修寺の歴史を感じられています。
14世堯秀上人が無断で大僧正の官位を得たと幕府は15世堯朝上人を呼び出し、専修寺の宝物を幕府に寄進せよと迫るが、自害して専修寺宝物を護られました。堯朝上人の内室の高松院(藤堂高虎の長女)が梵鐘を寄進されました。
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秋千部会のご法話を聴聞して

 秋千部会でご法話を聴聞されたお一人の坂田信昭様から先日心に残っていることをメールでいただきましたのでご紹介させていただきます。
今回布教使様のご法話は、「歎佛偈」を取り上げられて、本願が真実であることの証明を諸仏に求めたことから往生浄土を話されました。院主様 
今年も後4日で師走を迎えるようになってまいりました。今朝は寺報等配布していただき、有り難うございました。
去る10月24日秋の千部会にお参りさせて頂きました時のご法話をつぎのようにお聞きしました。

 私たちは日頃自分の体を調整していくことが大切です。いつか本屋さんへ行ったとき怒りをどうすればよいか、という書物を見ましたが、自分の生き方を考えることは大切なことです。例えば言いたいことを一方的にぶっつけてくる人に出会ったとき、相手目を合わすことはいい感じがしない。猫などと目を合わすと、猫パンチを喰らいます。
 目を合わすことがあってもその瞬間は6秒も持たないと言います。夫婦喧嘩も6秒は持たないでしょう。怒りは一番怖い。怒りは人間の欲望で一番恐ろしいものです。
 NHKの大河ドラマで吉田松陰が登場しましたが、視聴者はあまり歓迎しませんでした。
それは松陰をよく知っているので、放送が頼りないと思ったのでしょう。松陰が江戸へ送られ取り調べを受けたとき、わが母のこと、学問に対す自説を述べたのですが、役人には松陰の心のうちを読めなかったのです。
 親思ふ心に優る親心 
    今日のおとずれ何と聞くらむ
 親が思っていることは、私の親を思って心より、はるかに、はるかに大きいものです。
 親鸞聖人は無量寿経の四十八願を重誓偈という詩の文にされました。往く道は還る道と申され、歎佛偈の終わりでは「仮令身止 諸苦毒中 我業精進 忍終不悔」と申され、正信偈では、「法蔵菩薩因位時 在世自在往佛所 覩見諸佛浄土因 国土人天之善悪」と述べられました。
 思い通りにならない時は、明日また頑張ろう。違う道を歩んでいると振り向いてみましょう。
 また、ある日こんなことがありました。奥様が主人とお別れのとき、棺の側で「待っててね 待っててね あとから往くからね」と申されました。
 親鸞聖人は「尋ね仰せられさふろふ念佛の不審のこと念佛往生を信ずる人は・・-中略-・・この身は今は年極まりてさふらえば、浄土にて かならず かならず まちまいらせさふろうべし」と述べられました。
※布教使様がお取り次ぎをされた中で、坂田様の心に残った言葉が窺えます。共に気づかさせていただく時間を共有できたことがありがたいです。
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菊を愛でる

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毎年、菊を育てられているお同行様が今年も本堂前に菊の鉢をお持ち頂きました。
菊を育てられるご苦労は大変ですが、育てられた菊の鉢をお寺まで運んでいただくことも大変です。

この時期、ご参詣される方々は楽しみにされています。
また、毎月のように庫裡の玄関にお花を届けて頂くお同行様もいらっしゃいます。こちらも来山される方のお顔を微笑まされます。

重ねてお礼申し上げます。

また、昭和40年頃まで先々代(祖父)も菊を育てていたことが記憶に残っています。

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坂田様からのお便り

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 「お念仏に遇えて」
5年ほど前、お世話になっている法苑院さんで開山聖人750回忌の法会に会わせていただき、
本山のご法主鸞猷様(現在は前法主)の御親教があり、そのメモを大切に保存していました。
その中から「真宗の教え」を学びたいと思います。
   正像末法和讃 
    如来の作願を尋ぬれば   苦悩の衆生を捨てずして 
    廻向を首としたまいて   大悲心をば成就せり 
と述べられています
私たちは日頃、煩悩の海に沈没し、病になれば悲しみ、何とかして佛様にすがりたいと思うのですが、
この姿勢こそが大きい誤りです。
阿弥陀さまは、私たちの苦悩をみて、自ら働きかけ、手を差し延べてくださいます。
つまり廻向を首としたまい、大悲心を起され、一人残らず救ってくださいます。私たちはこのように
阿弥陀さまのお慈悲を頂いていますから
   「ナモアミダ佛 ナモアミダ佛 ナモアミダ佛」
と合掌し感謝をするのです。
 私もいつの間にやら八十路の半ばを過ぎましたが、幸せな毎日を送っている自分を見つめ、み仏のお陰と
感謝し、阿弥陀さまのお姿を拝見させていただくことが「生きがい」となってまいりました。
                                                     法苑院妙華寺総代 坂田 信昭
※坂田様は先日の秋彼岸会もご聴聞されていました。この度妙華寺のHPを見て頂き、
5年前のご法主殿のご親教のお味わいをお便りとしていただき、ここに掲載させていただきました。
お同行の皆様より、ご寄稿をお待ちしています。