ハタチの頃

ハタチの頃
私(住職)は、46年前に20歳を迎えました。その頃は1月15日が成人の日で地域の中学校の体育館で式典がありました。式典後、久しぶりに会う友達と話をし、夕食は家族に赤飯で祝っていただいた思い出があります。人として生まれ、人と成るのに時間が必要でありますが、私(住職)は、思い通りにならない自分にイラ立ちながら20歳を迎えていたように振り返ります。当時は大学生活になじめず、自分がなにものか、自分の居場所はどこにあるのかを探していたとも感じます。
今の20歳の青年たちのように他者へ「感謝」することもなく、他者に語れるような「物語」もなかった。20年間、多くの方に育てていただいたことに気づくこともなく、自分のことしか考えていなかったのだと思います。
それでも今言えることは、自分に迷っていた当時があって、今の私があることです。

【案内】国友一貫斎展

【案内】「国友一貫斎」展
滋賀県長浜市はご存知でしょうか? 久居から車だとおよそ119Kで100分ほど、電車を乗り継ぎ、早くて170分ほどの所です。私(住職)は、高田本山に伝わる宗旦古流のことで30年ほど前に伺ったことがあります。
鉄砲鍛冶職人であり、発明家・科学者として名高い国友一貫斎の江戸時代の関係資料の中の、飛行機の詳細図(阿鼻機流大鳥秘術 詳細図)から、久居藩に伝わる「飛行機の失敗」つながりで、長浜市長浜城歴史博物館で「国友一貫斎」展が2月4日から3月26日まで開催されますことを知りました。

久居藩に伝わる「飛行機の失敗」は、『藤影記』の僅か数行の「久居藩の国友貢が、空を飛ぶことを夢見て、鳥について研究し、羽根などの模型を身につけて羽ばたこうとしたが失敗した」伝承です。久居藩の国友の飛行機の詳細図などは残されていませんが、羽ばたこうとしたのが妙華寺の本堂の屋根であったことから、以前から、観光案内のボランテイアグループの「久居城下案内人の会」で、「紙芝居」や案内板の設置で妙華寺を紹介していただいています。久居と長浜の「国友」つながりでの「国友一貫斎」展の案内です。

専修寺新宝物館の文化財活用室のプレオープンは1月9日から

専修寺新宝物館の文化財活用室のプレオープン
完成が5月に予定されている新宝物館ですが、隣接する文化財活用室のプレオープンが1月9日から2月16日予定されています。「VR映像で体感する極楽浄土」「3D映像で楽しむ建築美」(日替わり上映) 詳細情報・ご予約は、ウェブサイトからお願いします。

どのようなものか、私(住職)も知りませんので、ご興味・ご関心のある方は是非お出かけください。

井戸山の報恩講

井戸山の報恩講
今年は、お手伝いいただいている方の自坊の葬儀があり、お勤め時間で少しご迷惑をおかけした点もありますが、お勤めさせていただきました。井戸山地区の皆さんは、以前は、お正月(三が日)が過ぎ、4日に報恩講を勤めて、5日が組合の初寄り合いで、本山のお七夜にお参りしてから仕事始めと聞いたことがあります。
また、お寺としても、40年以上前は、3日と5日に組内の報恩講が勤まり、お正月より、報恩講が中心で回っていた時期がありました。懐かしさも含まれますが、今よりは寒くはありましたが、心持ちは温かったです。

 

令和5年を迎えて

令和5年を迎えて
新しい年を迎えることができました。本年もよろしくお願い申し上げます。
今年は、高田本山専修寺の開山親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年・中興真慧上人500年忌・聖徳太子1400年忌を併せた奉讃法会が5月21日から28日まで予定されています。
それに伴う新宝物館の完成も控えています。数多くの記念行事もありますので皆様ともに楽しみにしています。

妙華寺では、新型コロナウィルス感染症の拡大防止対策を取りながらお寺の行事もすすめていくことができればと思っています。
4年ぶりになりますが、5月13日に「お寺の講演会」を予定しています。
これまでは、本堂で開催していましたが、新しくできました津市久居アルスプラザのときの風ホールでの予定です。

皆様は「親なきあと」問題について聞いたことがあると思いますが、私(住職)は、令和2年の文化時報社主催の「福祉仏教」の連続講座を受講しました、その中の一コマで、親が面倒を見られなくなったあと、障がいのある子や引きこもりの子がどのように生きていくか(「親なきあと」)の問題を知ることになりました。

お寺として、宗教者として何ができるかを考えながら、お寺としての場の提供や、宗教者としての傾聴を通して伴走型の支援ができるのではないかと思い、「お寺と教会の親なきあと相談室」の津市妙華寺支部として活動を始めようとしています。
問題解決の分野には、つながりがある専門家を紹介しつつ、宗教者として、お悩みごとのお話をお聞かせいただくことで、相談者の心が少しでも和らぐことをお手伝いできればと思っています。
「できること」と、「できないこと」の制限はありますが、少しでも、お寺として、宗教者として伴走型の支援に取り組んでいければと考えています。

その最初の取り組みとして令和5年(来年)5月13日(土)午後から津市久居アルスプラザ ときの風ホールで開催を予定しています。
 講師は、藤井奈緒さん(「親なきあと」相談室 関西ネットワーク代表)に「親なきあと」のことをお話していただきます。講演の後、既に津市内で「みえ障害者親なきあと相談室」で活動されています代表理事の鈴木伸行さんと講師の藤井奈緒さんの座談会も予定しています。

貴寺のお同行様で、ご関心のある方がいらっしゃいましたら、是非、お声がけいただきたいと思っています。

【報告】修正会 お勤めしました

【報告】新しい年の最初のお勤めを皆様ともにできましたことありがとうございます。朝5時30分と言う、少し早い時間からのお勤めにご参加いただきました皆様には感謝申し上げます。1つの場で会うことができることは、共に健康であることでいつかお会い出来なくなることを考えますと一期一会であります。
思えば、前々住職・前住職の時から46年間修正会でお勤めができたこと、そして後何年お勤めができるのかわかりませんが、縁あるかぎり共にお勤めさせていただきたいと思います。
例年では、お屠蘇やお仏飯のおさがりを用意するのですが、昨年と同様今年も控えさせていただきました。
お勤めは、鎮国文・重誓偈・正信偈・現世利益和讃(15首)・繙御書で、平素高田派のお勤めで和讃は五首ですが、修正会では15首拝読するのが独特です。
修正会には、必ず『繙御書』(ひもときのごしょ)を拝読いたします。
ひもとくとは、巻物をひもとくという意味です。一年の始めに拝聴する御書のことです。この御書は、本山第18世の圓遵(えんじゅん)上人がお書きになりました。一年の始めにあたって忘れてはならない仏法の要をわかりやすく説かれて、求道のこころを諭してくださっています。毎年拝読しながら、昨年1年を振り返りますと、過ぎ行く時間は早く、世務に明け暮れて、仏法に遇うことが難しいと反省ばかりです。

向かって左側の余間は、正月荘として、妙華寺の初代から11代の位牌や像・絵像を敬置します。

大間には、今年の繰り出し(年忌)を披露しています。