寺院経営の危うさ

宗議会議員になって感じていること
先月25日から3日間、真宗高田派・真宗高田派本山専修寺の令和4年度の予算(案)を審議する宗議会が開催されました。
今年の3月から新しく宗議会議員になって緊張しながら初めて臨むものでした。
事前に予算(案)書類は送っていただいていますので、質問なども事前に提出できます。
中川は、予算(案)の説明資料などを確認しながら、真宗高田派・真宗高田派本山専修寺の会計が毎年(過去5年)経常赤字が続いていることを知り、驚きと同時に、規模は小さいですが、一般寺院の運営と同様に危ういことを改めて感じました。寺院だけではありませんが、多くの方からの浄財(布施・喜捨)で成なっている法人は、その法人を大切に思う方々が集まり続かなければ維持管理は難しいのかもわかりません。私ごととして考えていただけれる寺院活動をこれからも続けていかなければいけないと感じています。

四季の花(6月)

四季の花
まだ梅雨入りはしていませんが、昨日は大雨でした。雨上がりの境内では、紫陽花が咲いています。

他にも、クチナシの葉が色を変えています。

裏庭では、トラノオや夏椿が楽しめます。

お墓詣りの時、少し境内の花を愛でる時間もありましたら楽しむこともできます。

高田のなりたち

高田のなりたち
私(住職)は、高田教団のなりたちについて改めて学び直しています。簡単でありますがHPに記載します。
親鸞聖人が越後から関東に移られたのは、健保2年(1214)のことであります。以降20年間にわたって茨城・栃木方面に念仏をひろめられ、教えがひろまるにつれて、念仏によって結ばれた人達がリーダー格の人を中心に集団をつくるように、それぞれの集団はその地域の名をとって、横曽根門徒・鹿島門徒とか呼ばれるようになりました。中でも下野国(栃木県)高田の真佛上人を中心とする高田門徒は最も有力な教団(集団)でありました。  高田には、如来堂があり、親鸞聖人の布教の根拠地となっていました。この如来堂は親鸞聖人が建立されたものと伝え「高田建立」の伝説になって来ましたが、恐らく聖人が関東に入られる以前からあったものでありましょう。高田は古来浄土信仰の地であったと考えられます。
真佛上人は、もと武士の出であったと考えられ、(親鸞)聖人より36歳年下で、若い頃から聖人に帰依して僧となり、聖人第1の高弟として深い信頼を得ておられました。(真佛)上人は高田に安住された方ではなく、極めて多方面に行脚され伝道に努められました。その足跡は遠く奥州(青森県)にまで及んでおります。
高田の教団が初期の真宗教団に於いて中心的地位を占めていたのは、1つにはこの真佛上人の深い法徳によるものでありました。現在、埼玉県の蓮田に「真佛報恩塔」という巨大な石碑が残っていますが、これは真佛上人54年忌に際して、お徳を慕う近在の門徒が150貫文という莫大なお金を集めて建立したものです。

親鸞聖人は60歳頃関東を出て京都へお帰りになり、以後の関東教団は真佛上人が中心でありましたが、(親鸞)聖人86歳の時、惜しくも50歳で先立たれました。あとを継いで高田を護られたのが顕智上人であります。顕智上人は真佛上人の17歳年下でありましたが、共に親鸞聖人面授の直弟(じきてい)として信任あつく、弘長2年(1262)聖人の入滅に際してはその葬送の指揮をとられ、大谷本廟の造成に大きな力をつくされたのみならず、その護持にも心魂を砕かれたのであります。
この大谷本廟が今日の本願寺となって発展したのですから、(顕智)上人は真宗教団の大恩人であると申せますし、高田教団が真宗の根本であるという意味が一層はっきり致しましょう。
顕智上人はまさに俊足の方で、各地を行脚され、北陸・東海地方まで教線を格調されましたので、高田の勢威はいよいよ振るいました。
親鸞聖人が関東におられる間に聖人の化風(けふう)を慕う門徒の数は何万にも達しましたけれども、聖人には御自分の教団を作るお気持ちは全くありませんでした。真佛・顕智両上人もこの宗祖のお心を忠実に継承されましたから、高田教団は自分の教団であるとか、自分が高田門徒の統率者であるなどというお考えは毛頭お持ちになっていませんでした。このことは、やがて高田門徒の主導権を他に譲ることにもなり易かったのであります。
※参考資料【高田婦人要典】昭和46年3月15日発行

ホタル

ホタル
6月になりますと、ホタルが気になります。

お寺のある場所は、小さな地方都市の街中であります。私(住職)が子どもの頃も、田畑は点在していましたが、ホタルを見ることはありませんでした。

そのことが、私(住職)の中で、ホタルは、はかなさや幻想的なイメージを持ち続けているのでしょう。

子どもが生まれて、幼稚園や小学校の低学年の頃、子どもにホタルを見せるため、車でホタルで有名な場所に行ったりしましたが中々ホタルを楽しむことはなかったです。

今の私(住職)の生活空間でホタルを見つけることは困難ですが、
茶の湯の世界では、ホタルを楽しむことができます。
お寺には、ホタルの描かれた掛軸や茶碗があります。お茶席に伺うと茶器(棗)や水指・茶杓にホタルが描かれたり、お菓子にも登場することもあります。
また、煎茶の茶碗もホタル手茶碗と呼ばれるものもありますね。花にも、ホタルブクロがありますね。

【案内】6月の日曜学校は5日朝7時30分からです

【案内】毎年6月から夏衣に衣更えします。最近の気候では、5月でも暑く感じる時もありますが、いざ衣更えをすると肌寒く感じることもありますね。
6月の日曜学校は5日です。朝7時30分から8時頃までです。(高田派婦人連合大会が中止の為)
ご家庭での平素の夕時のお勤め(嘆仏偈・文類偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。

また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)
※新型コロナウィルスの感染拡大防止の件について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、感染防止対策を講じて最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

風邪の症状や熱のある方はご遠慮願います。
マスクの着用をお願いします。(お持ちでない場合お寺にお申し出下さい)
本堂入口に手指の消毒を行っていただき、うがいや手洗い場所も用意しています。
手が触れる出入り口のアルコール消毒もこまめにしています。
本堂内の換気・間(ま)の確保などして対策を講じます。
とはいえ、決して不安や不満を抱えながら参加する催しでもありません。
どうかご無理ない範囲で判断をしていただきますよう、よろしくお願いいたします