四季の花(12月)

四季の花
報恩講も過ぎ冬型の気候になりそうです。11月中旬からイチョウの黄葉も始まり、落葉し、今はすっかり冬景色。それでもまだ紅葉のモミジもあります。名もわからない椿も咲き、水仙も咲き出しています。

お寺の掲示板

お寺の掲示板
100の言葉より 相手を思いやる 気持ちが大切

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から

著書では、「患者本人にどんな言葉をかけるかということより、どんな気持ちで接しているほうが大切です。恥ずかしがらずに、正直な気持ちで向き合ってみてください」と続く。
かける言葉が見つからないときは、話を聞いてあげることに専念するのもいいでしょう。「傾聴」といって、丁寧に耳を傾ける方法は、カウンセリングの基本としてよく知られています。話すことで、ストレスが発散できたり、何か気づきにを得られたりすることもあります。死を前にした状況で、患者本人はいろいろな葛藤を抱えていることと思います。じっと話を聞いてあげるのもできることの1つです。

※先日、施設の母と面会ができました。目も明かず声も聞こえているかわからない状態でした。「お母ちゃん」とよびかけても何の反応もありません。これまでのいろいろなことが思い出され「ありがとうね」と言うだけでした。日常の生活では、相手を思いやることまで考えることなく、目の前のことに囚われていることで頭の中がいっぱいです。ちゃんと相手に向き合う事の難しさと有り難さを感じています。

報恩講お勤めしました

【報告】報恩講
今年の報恩講も無事お勤めすることができました。
新型コロナウィルス感染症の感染防止を考えて、例年、同じ組内のご住職方のご出仕(しゅっし)は控えさせていただき、衆徒(しゅと)と高田本山の声明講演でご一緒していただきました教圓寺の衆徒様にご奉仕いただき、親鸞聖人のご遺徳を讃嘆させていただきました。


お勤めの後、高田派布教使で正太寺の住職の大河戸悟道師にご法話をいただきました。
親鸞聖人の時代も生きていくことが大変厳しい時代でありましたが、アミダ様の「はたらき」に触れ、縁ある方々と真摯に人生を歩まれた一コマを通してご法話をいただきました。
今回のご法話は、近日中にYouTubeの「妙華寺TV」にアップしたいと思っています。
※動画撮影・音声録音の人員の手配ができず、自動録画での音声録音ですので聞き取りにくい場合がありましたらご了承ください。

また、報恩講の楽しみの1つであります「お非時(ひじ)」も、集まっての飲食が新型コロナウィルス感染症の拡大になりますといけませんので、食事をお通して関係性を育むこともできずに申し訳ございませんでしたが、今回はパック詰めでお渡しさせていただくことにしました。同時に開催させていただいています「子ども食堂」も同様にさせていただきました。ご奉仕していただいています津市母子父子寡婦福祉会久居支部の皆様にもいつもお世話になってありがとうございます。

前坊守の往生

母(前坊守)が往生しました。
母は、前々住職の4人姉妹の長女として昭和6年に生まれました。
名前は「晁(あさ)子」と名づけられましたが、この名前に両親は母に何を託したのだろうと考えることがあります。

母は10代半ばで終戦を迎え日本中が困難な生活をしている中の苦労も経験し、その苦労話も随分前には聞かされたことを思い出します。

4人姉妹の長女として23歳でお寺の養子になる私の父を迎え、25歳で私が生まれました。その時、祖父(母の父)がとても喜んでいたと言うことは、叔母や親戚の方から何度も聞いていますが、母は私に何を託したかったか。
今より家を重んじることが当たり前であった時代の世代だから、このお寺のことを私に託していたと感じています。

私が住職を拝命してからも、これまでどおり私の生活態度に対して厳しく、母が母の両親や祖父母から教えられた、今では時代遅れと思われるこれまでのお寺のしきたりや決まり事を私に教えてくれていたように思います。それに反発したり感謝する私がいます。厳しい母でありましたが、私が考えて行うことには、最後は順ってくれていました。

9月に久しぶりに面会できましたが、その時の母は目も開けることもなく、私の声も認識できず、「お願いします」ばかり繰り返していました。

老人保健施設に入所する時も本当は、家に居たいのに、息子の言うことだから順ったのだろうと思っています。

昭和・平成の妙華寺を長年坊守として支えていただいたことに感謝しています。
また、多くの皆様には親しくさせていただきありがとうございました。

前坊守の通夜 12月6日(日)18時から 妙華寺会館

前坊守の葬儀 12月7日(月)14時から 妙華寺本堂

※コロナ禍の通夜は、17時からお勤めまでに自由焼香(お別れ)
※密葬は、家族と近親者の時間がある方
※葬儀は、13時からお勤めまでに自由焼香(お別れ)
※お別れに不安があれば強制はいたしません。

【案内】報恩講は12月6日13時30分からです

【報恩講(ほうおんこう)のご案内】
報恩講は、宗祖親鸞聖人のご命日をご縁として厳修されます。
妙華寺では、12月の第一日曜日にお勤めします。今年は6日午後1時30分からです。
文字通り報恩講は、聖人のご遺徳に感謝申し上げる法会です。

それは煩悩具足(ぼんのうぐそく)の凡夫(ぼんぶ)である私は、地獄・餓鬼・畜生の三悪道(さんなくどう)に墜ちて当然でありますが、他力念仏の大道をお教えいただくことにより、お浄土に往生させていただく身になるからです。
聖人は、「この強縁(ごうえん)は多生(たしょう)にも値(あ)い難(がた)いこと」として、和讃に
如来大悲の恩徳は  身を粉にしても報ずべし
師主・知識の音読は  骨をくだきても謝すべし
と述べられました。
阿弥陀如来が「わが名を称えるものは、必ずお浄土に往生させます」という超世(ちょうせ)の願い(大悲)を成就され、お釈迦さま(師主)がこの世に出られて説法され、その道理を三国(さんごく=インド・中国・日本)の七高僧(知識)が正しく伝承されて、「南無阿弥陀仏」が私に届けられたのであります。聖人は、この経緯を自らの喜びとして、詳しくお示しされたのが真宗の教えであります。聖人は、このご縁はなにものにも代えることができない尊いことで「身を粉にしても、骨をくだいても報謝すべし」と最大級のお言葉で申されました。

報恩講の荘厳の特徴は、西余間に親鸞聖人絵伝(四幅)を掛け親鸞聖人の御生涯がわかりやすく拝見できます。(以前は絵説きもあったようです)
妙華寺の報恩講のお勤めは、高田本山の「初夜」のお勤めをしています。
住職が登壇して毎年「式文」を順読しています。

また、妙華寺では、お非時を毎年多くの方が楽しみにしていただいていますが、今年は新型コロナウィルス感染症の感染防止を考えて、皆様とご一緒にいただく中で、育まれる「お仏飯」への感謝などお伝えできませんが、パック詰めのサンドイッチをお渡しする形に変更させていただきます。

今年は、高田派の正太寺のご住職で布教使で正太寺の大河戸(おおこうど)悟道師にご法話をいただきます。

一人でも多くの皆様にご聴聞をいただきたいと思います。

ご法話をお聴聞していただきますと「法会参加票」に押印させていただきます。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています。

12月の日曜学校は6日の午前7時30分から

今年も後1ヶ月 新型コロナウィルス感染症のことで心が不安で今年を終えそうです
そのような中で私にもできることはあるのではないでしょうか。心と身体を整える時間にご興味のある方はお越し下さい。
12月の日曜学校は、12月6日の朝7時30分から8時頃までです。
ご家庭での平素の夕時のお勤め(歎仏偈・文類偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)
※新型コロナウィルスの感染拡大防止の件について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

風邪の症状や熱のある方はご遠慮願います。
本堂入口に手指の消毒を行っていただき、うがいや手洗い場所も用意しています。
手が触れる出入り口のアルコール消毒もこまめにしています。
本堂内の換気・間(ま)の確保などして対策を講じます。
とはいえ、決して不安や不満を抱えながら参加する催しでもありません。
どうかご無理ない範囲で判断をしていただきますよう、よろしくお願いいたします