お寺の掲示板

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ただ寄り添うこと。それだけでも「癒やし」になる

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著書では続いて、自らの死と直面している患者本人と、家族の気持ちがズレることはよくあります。そんなときは本人の意思を尊重し、温かく寄り添ってほしいと思います。

大切な人の余命が長くないことを知ったとき、遺される家族にも心の準備と覚悟が必要になります。
愛する人との別れという意味では本人も家族も同じですから、自分が死ぬことよりずっと悲しく、つらく感じられるかもしれません。家族もみな、葛藤を抱えることになります。

後悔したくないと思うのは遺される家族にとっても同じことでしょう。大切な人のために何かをしてあげたい、役に立ちたいと思うのはごく自然なことです。遺される家族が、患者本人のためにできるのは、ただ寄り添うこと。なるべくそばにいて、話を聞いてあげることです。「それしかできない」と感じられるかもしれませんが、「それができれば十分」ともいえます。
ただそこにいてくれる、それだけでも相手には「癒やし」になります。死を前にして、孤独でないということが、本人にとっても支えになるものです。

※「ただ寄り添うこと」の難しさを感じます。毎日の生活に追われて、つい自分のこと以外を後回しにする自分がいます。でも著書にもありますが、「家族が無理をしすぎないことも大切です」自分を責めないことへのケアが必要です。

連絡先調べ

連絡先調べ
お寺の行事案内などは、地域のお世話方様を通して案内をお願いしています。
これまでおよそ30の地域に分けて(30名のお世話方様を通して)、お寺の行事の配布物などをお届けていました。お世話方様がご高齢になられると次のお世話方候補にお願いしていましたが、最近は、次にお世話方をしていただくことが難しい地域も出てきて、現在はおよそ20の地域のお世話方様にお願いしています。お世話方を受けていただくことが難しい理由はそれぞれでありますが、地域に住まわれている方々との関係性が、以前より希薄になってきたことが一番かなと思います。私(住職)の小さかった頃、近所の方とお米や醤油などの貸し借り、お風呂の共有など今では考えられないほど濃密な関係でした。そのような濃密な関係性を好まない(避ける)形で社会が変化してきていますので、関係性が希薄になるのは当然と思います。
今のお世話方様の存在は頼もしいのですが、近い将来どの地区にもお世話方様がいらっしゃらなくなることも考えられます。これまでお世話方様がいらっしゃる地域のお同行様の連絡先はお寺としては正確に把握していませんでした。今回、連絡先をお教えいただくことをお願いしています。今後お世話方様がいなくなれば、県外や県内の地市町村のお同行様へのお寺の行事案内と同様郵便物を使っての案内・連絡になります

四季の花(10月)

四季の花
今年は日中は暑いと感じる日もありますが、すっかり秋めいてきました。それでもまだ夏の花も咲いています。今年は彼岸花が例年より遅く咲き出しました。季節のグラデーションを感じます。

今する来年の準備

来年の準備
秋彼岸会が終わり、衣更えをすると来年の準備が始まります。
まだ今年の行事もありますが、年1度発行しています「寺報」の原稿を印刷屋さんへ届けます。

次に、最近は、9月の中旬頃から来年のカレンダーや手帳が店頭に並び始まっていますが、来年のお寺の法務の予定帳の用意をします。お寺の法務の予定帳は、寺族の皆が記入したり確認するものだけに、小さいものではわかりずらく大きなものを、前住職は画用紙に自ら、市販の月ごとのカレンダーより大きな枠(日)をとり作成して、昔の画板に貼り付けて、法務が書き込めるようにしていました。私は、自作するのでなく、市販の月別カレンダーの一日の枠が大きいのを選んで使っていました。法務の予定が入ると記入するのですが、どうしても土曜や日曜の枠には入りきれない場合や、連絡を受けた順に記入する為、その日の予定時間順には記入が難しいく、近づいてくると時間別に改めて別の用紙にまとめたりしていました。その為昨年から、一週間が1ページ見開きで一日の枠が時間ごとに記入できる帳面式に変えました。これまでと見た目が違い、法務の予定を記入するのも多くのページをめくることになりましたが、その日の時間枠で法務の予定が記入できるようになり、これまでの法務予定帳よりわかりやすくなりました。来年の法務予定帳を求める準備をしています。
そして、お寺では、来年の年忌の繰り出しの準備も始めています。最終的には、年末の大晦日に貼り出すものですが、50回忌までの法名を、パソコンで完成させます。

※個人的な予定も、法務の予定帳に記入していますので必要ないのですが、
先日、来年(2021)の県民手帳をいただました。久しぶりに個人の手帳として使おうかと思っています。

私たちのお寺はあなたをひとりぼっちにはしません

お寺の使命として「私たちのお寺はあなたをひとりぼっちにはしません」を掲げて7年になります。

悲しいことですが、今年は、テレビに出演されている著名な方が続いて自死と思われる死で亡くなられています。

私(住職)は、亡くなられた方の熱狂的なファンであったとは言いいませんが、これからもテレビで活躍する姿が見えなくなると思うと悲しい気持ちになります。それぞれの情報の内容にそれほど興味はありまませんが「自死」について考えさせられます。
私(住職)は、自死について専門的な学びは受けていませんが、これまで檀家さんで自死で亡くなられる方を何人も見送ってきました。

私(住職)が社会人になりたての頃、いつも、家族と夕食をともにする時間の前に、庫裡の玄関から突然、靴を脱がずに駆け上がってきた方がいました。父(当時の住職)が対応したので詳細はわかりませんでしたが、その方がしばらくして自死で亡くなられたのが、私(住職)にとって初めて自死について考える出来事でした。
その後、自死で亡くなられる方の通夜・葬儀を勤めることが毎年のようにあり、年間3万人以上の方が自死で亡くなられていた頃、妙華寺でも自死で亡くなられた方が続いていたことにとても心が揺らぐ気持ちでいっぱいでした。
仏教の教えでは、どのような死であっても「いのち」の終わりに違いはないことは明確ですが、遺族の方のお話をお聞きするのに、どこか構えてしまう自分がいます。
周囲が遺族を責めたり、遺族自身が自らを責めてしまうこともあり、グリーフケアが大切であることも痛感させられます。私(住職)としては、辛いことや悲しいこと苦しいことを、ただお話をお聴かせいただくことしかできません。
私(住職)も「死にたい」と思う気持ちになるような辛いこと・悲しいこと・苦しいことがこれまでの人生の中でありました。私の場合は「死にたい」と思う気持ちが、知らないうちに私の意識から消えてしまったような「死にたい」と思う気持ちまでに至らなくなって、今を生きているようにも思えます。
皆さんの中でも「生きている」ことが辛い・苦しい経験をお持ちの中で「死にたい」と思う気持ちにもなられた方もいらっしゃると思います。その時のそれぞれの事情で、「生きる」思いと「死にたい」思いが、心の中でシーソーのように揺れながら人生を歩んでいるのだと感じます。
大切な方に、生きていてほしいから「死ぬのはダメ」と言うことはたやすいですが、「生きたい」気持ちが「死にたい」気持ちよりも辛い・苦しい時もあることに気づいてほしいです。
「生きたい」気持ちも「死にたい」気持ちも同じ様に捉える視点が必要です。そのように捉えることが、自死についての学びで大切と感じています。

死にたいと思う気持ちの時に、1人で抱え込まずに、専門家にお話することも大切と思います。

自死(自殺)について行政機関やNPO団体が開設しています電話やメール相談をご活用ください。
【相談機関】
三重県こころの健康センター
自殺予防・自死遺族電話相談
電話 059-253-7823 月曜日13:00~16:00 ※祝祭日の場合は火曜日 年末年始除く

こころの傾聴テレフォン 話を「聴く」ことに重点を置いた傾聴電話
電話 059-223-5237 059-223-5238 平日10:00~16:00 ※祝祭日、年末年始除く

NPO法人三重いのちの電話協会
自殺予防三重いのちの電話(身体、精神、人生、対人関係等)
電話 059-221-2525 年中無休 毎日 18:00~23:00
電話 0570-783-556 年中無休 毎日 10:00~22:00

一般社団法人日本いのちの電話連盟
自殺予防いのちの電話
電話 0120-738-556 毎月10日 午前8:00~翌日午前8:00(24時間無料)

よりそいホットライン(社会的包括サポートセンター)
電話 0120-279-338 24時間 毎日 ※通話による聞き取りが難しい方FAX 0120-773-776

自死遺族サポート カーベラ会
電話 090-9182-9918 毎日 19:00から21:00

認定NPO法人 京都自死・自殺相談センター
電話 075-365-1616 金曜日・土曜日19:00~25:00
メール http://kyoto-jsc.jp/mail/ 電話が苦手な方にはメールでお返事します

法苑院 妙華寺のお寺の使命として「私たちのお寺はあなたをひとりぼっちにはしません」を掲げて7年になります。

お寺の使命に続けて「今を生きる私たち一人一人の悲しみや苦しみに寄り添いながら、心の安心を得る寺院活動を続けてまいります」と、お寺は、今悲しみや苦しみ・辛さを感じて生きている方に寄り添いながら、悲しみや苦しみ・辛さがなくなることでなく、心が安心することができる活動が大切であると取り組んでいます。

「死にたい」気持ちになられた、辛さや・悲しみ・苦しみを1人で抱え込まないで、お話をお聴かせいただくことも可能です。私(住職)の意見を挟まず、ただあなたのお話を傾聴するだけの時間をお取りします。(法務の関係上 事前に予約をお願いします)

お寺の発信

お寺の発信
お寺のHPは、5年前の先月9月のお彼岸前に開設されました。
今の思いは、私(住職)にPCの知識が無くてもサポートしていただく方がいらっしゃり、お寺のHPを開設していただくことができ、また当初はお寺のHPの存在もご存じない方も、いつしか知っていただき、楽しみにしていただいていることをお聞きしますととても励みになります。色んな事を思い起こしますが、今続いていることに感謝しています。
そして今(秋彼岸法会)、お寺の動画配信をする準備ができました。こちらも私(住職)には手に負えないことですが、サポートしていただく方があってのことです。
(詳細はお寺のHP 2020-09-23のブログに掲載)

時代が移り変わるスピードは、以前に比べてとても早く感じるのは私(住職)だけでしょうか。お寺が伝える仏様の「み教え」は変わることがないものですが、伝え方は工夫の上、広がっています。
その1つがインターネットを通しての発信です。こちらも静止画から動画へと拡がりがみられます。また、お寺のHPの2015-11-21のブログ「お寺のホームページを制作するまでのこと」にお寺のHPを作成していただいた方とのやりとりも掲載してあります。 今読み返すと、当初の気持ちに気恥ずかしい点もありますが、これからもお寺から提供できる情報を発信を続けていくことができればと思っています。

お寺の動画配信(YouTube)「妙華寺TV」は、下記のURLで視聴できます。
https://www.youtube.com/channel/UCrOwS8s-gxDB3Knoo4J6HTA