お寺の掲示板

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お墓や葬儀は、遺される人にとって必要

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著者は、「お墓や葬式を不要だと考える人が増えているようですが、どちらもあったほうがいいと思います。それは、遺された人にとって大きな意味をもつからです」と続けます。

「お墓は何らかの形で残したほうがいいですし、葬儀もしないよりしたほうがいいものです。それは、遺族のグリーフケアにもつながります」と述べられています。

私のお寺でも、家族葬が増えてきました。その時ご遺族が、「家族以外の葬儀参列をご遠慮願います」と言われる場合があるそうです。これまでお世話になった方へのお別れができなく残念でしたと歎かれる方もいます。人の一生は、亡くなられた方の遺族(家族)も知らない思い出もたくさんあり私の知らない故人の思い出をたくさんお聞かせいただく機会はそれほど多くありません。

新しい試み

新しい試み
6月19日に、昨年の年末から考えていました事が実現しました。
本堂のご本尊が安置されている宮殿(くうでん)があります。高田派では宮殿に扉もあり正面には戸帳が掛けてあり、ご本尊のお姿はほとんど見ることができません。
ご寄付をいただき、宮殿のご本尊の後ろにステンドグラスを新設しました。
ステンドグラスは阿弥陀如来の48の誓願にちなんで48本の光をイメージしました。
これからお寺の行事の時は、戸帳を外してお勤めさせていただこうか思案中です。

7月の日曜学校

7月の日曜学校は七夕の日でした。7月8月の7日は妙華寺では初盆の方の火入れの行事がありますので少しあわただしかったかもわかりません。

今年は、久居開闢350年と聞いていますので、久居の歴史を紹介します。久居城下案内人の会様が出版されました『久居のお殿さま』からの紹介です。
久居藩6代藩主 髙雅(たかまさ)の時代を紹介しました。

真宗教団連合の法語カレンダーの解説本から今月の法語
「浄土真宗のならいには 念仏往生ともうすなり」 『一念多念文意』から を紹介しました。

また、日曜学校にご参加いただきましすと、念珠の珠(たま)をお一つお渡ししています。22個そろいますと、「妙華寺」と刻印した親珠をつけて単念珠にしてお渡ししています。先月22個そろわれた方に女性用の単念珠としてお渡しさせていただきました。

7月の日曜学校は7日(日)午前7時30分からです

7月の日曜学校は7月7日です。朝7時30分から8時頃までです。
ご家庭での平素の朝時のお勤め(重誓偈・正信偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)
7月8月はお盆の月です。お仏壇でお勤めする日も増えます。
もう一度、お仏壇でのお勤めを日曜学校で学びましょう。
今年は、久居の歴史を紹介しています。

お寺の掲示板

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やっぱり ひとりじゃ 生きてゆけないのかな

「初恋の丘」作詞 北山 修

別れる人間関係の結びつきには、かならず「分かれ目」(別れ目)というポイントがあります。この分かれ目体験に立つというのは、人生においてすごく貴重です。
別れ目体験の場所とは、「駅」みたいなもので、まちがった列車に乗ってしまう人とか、列車が来ても乗りこめないでいる人とか、あるいはまだ駅まで行っていない人たちを駅に案内するのが、精神療法に期待される仕事でしょう。と作詞家の北山修は、著書『良い加減に生きる』歌いながら考える深層心理で語っている。

 

※今 お寺の掲示板が注目されています。昨年(公益財団法人)仏教伝道協会さんが全国のお寺の掲示板をツイッターやインスタグラムに投稿して、投稿内容のありがたさやユニーク・インパクト等を選考しています。今年も7月1日から「2019 輝け! お寺の掲示板大賞」がはじまりました。ご興味のある方は、お寺の掲示板を見て投稿してください。

 

お盆

歓喜会(かんぎえ)
 お盆が近づいてまいりました。
日本では昔から正月と盆は年間行事として遠く離れた人も故郷に帰り、お墓やお寺に参る習慣があります。これは亡き人への追慕が佛縁を通して深められたものです。
お盆というと、亡くなった方が還ってくるとか、他宗では施餓鬼(せがき)という法会を勤めますが、正しくは、盂蘭盆(うらぼん)と言う梵語(ぼんご)のウランバナが原語で救倒懸(きゅうとうげん)と訳します。倒懸とは逆さ吊りのことで、大変な苦しみでありすが、その苦しみから救われるというのがお盆です。
『佛説盂蘭盆経』には、目蓮尊者(もくれんそんじゃ)というお釈迦さまのお弟子が神通力で亡き母を尋ねたところ、餓鬼道に墜ちていました。何とか助けようと努力しますが、どうしても救い出すことができず、お釈迦さまに助けを求めました。お釈迦さまは、安吾(夏期研修)終了の7月16日の休養日に僧侶を招き、懇ろにお経をあげてもらいなさいとお諭しをされ、目蓮尊者の母が餓鬼道から救われたとあります。
これらの話から、逆さ吊りの苦は、自己中心の世渡り、自らの苦を増大しているたとえであり、目蓮尊者については、我が子可愛いさのあまり、母親が貪欲にはしったのは、自分に原因があるとの慚愧(ざんぎ)の思いからであると味わいたいものです。

真宗でお盆の法会を歓喜会というのは、自分を振り返って慚愧の中に佛恩報謝をさせていただき、その喜びを信心歓喜しお念仏申すことだと思います。
親鸞聖人は「歓喜」というは、「歓」は身のよろこびで、「喜」は心のよろこびと解説されています。身も心もよろこぶという大変なよろこびを「歓喜」と教えられました。
ではこのような喜びはどんなときにあらわれるのでしょう。親鸞聖人は、「私たちが、佛さまの本願(私たち凡夫を必ずお浄土に救いますという願い)を信じて、お念仏を申す心になったとき、このような大きな喜びが自然にでてきます」と申されました。
すなわち、佛さまからいえば、本願が確かであったという証明であり、私たちからいえば、すべておまかせできたという安堵であり、佛と私が共に喜ぶさまが、歓喜といえます。
また、「歓喜」というのは、私の自力の限りを尽くしても不可能であった人生課題が、佛さまの願いによって氷解した時の喜びですから、日常生活上の喜怒哀楽とは次元の違う大きな喜びであります。

妙華寺のお盆の勤めは、7月12日から15日と8月11日から15日に、地区別にお同行の皆様のお仏壇の前でお勤めさせていただいています。ご遠方の方やお盆勤めの日程にご都合がつかない方には、お墓でもお勤めをさせていだきますのでご連絡ください。

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お寺の1日(7月)

お寺の1日

7月はお寺のお盆月になり、梅雨の終わり頃に重なりますので、雨の心配をしながらお盆つとめの日を迎えます。初盆の行事は、7日の火入れから23日の総回向。例年のお盆のお勤めは地区を分けて12日から15日まで。同じ期間に多くのお同行様のご自宅でお盆のお勤めができるのは、お手伝いいただく仲間(僧侶)がいてくださるからです。
お盆を過ぎますと梅雨が明け、セミが鳴き出すのですが今年はどうでしょうか。