27組(そ)の報恩講

 

27組の報恩講
今年の27組の報恩講は、10月29日の満誓寺様の報恩講で台風22号の影響で雨の日になりました。これまで満誓寺様の報恩講は、10月と言うこともありますが、晴れた日で時には暑く感じる中でお迎えしていました。組内の5ヶ寺のお勤めの前に小降りなり、今年最初の報恩講の出仕です。毎年の事ですが最初の一声は緊張します。還暦を過ぎてからは今後どれだけ報恩講に遇うことができるか思うことがありますが、丁寧にお勤めをさせていただきたいと改めて感じています。


11月5日の光蓮寺様の報恩講は遠方の葬儀になり急にお勤めに行くことができずご迷惑をお掛けしました。
11月19日は西向寺様の報恩講でした。例年より寒い日でしたが、境内の四季桜は満開でした。西向寺様の「親鸞聖人絵伝」は2幅掛けです。一度ゆっくり拝見をさせていただきたいと思います。書院の前門様の「光壽」の掛軸は大きな字体で迫力がありました。また、組内の1ヶ寺の合併の手続きが行われたことの報告もありました。こんなに近くにお寺の運営が難しい事例を知ることになり学ぶべきことがあります。


10月23日は、妙華寺に一番近い西林寺様の報恩講でした。とてもお同行様の参詣が多くてこれまでのご教化が実っていることを改めて学びたいと思っています。西林寺様の「親鸞聖人絵伝」は2幅掛けです。こちらもゆっくり拝見させていただきたいと思います。


10月26日は木造の蓮性寺様で、書院の掛軸が高田派の墨山上人の名号でいつも法中を向かってきます。この日は、マラソンの話から27組のお寺巡りのコースの話になりました。西は戸木の満誓寺様から東は今日の蓮性寺様まで7ヶ寺を巡れば20Km弱くらいのコースでしょうか? マラソンと共にご法話巡りもよさそうです。


これまでこれほど穏やかな報恩講は無かったと思うほどの12月3日は温かい中、妙華寺の報恩講をお勤めすることができました。組内の5ヶ寺のご法中様、お手伝いをしていただいています慈相寺様と妙華寺の衆徒でお勤めできました。お非時も新しい試みでしたが多くの皆様にお越しいただけました。また、ご法話に西本願寺派の布教使で龍谷大学大学院教授の葛野(かどの)先生のご縁をいただきご法話の素晴らしさを改めて感じました。お同行の皆様も一人でも多くご聴聞いただければと思います。

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12月10日は、浄徳寺様の報恩講でした。副住職・衆徒様も出仕されいつも賑々しいお勤めです。最近は、県内の高田派寺院へ社会保険の加入の案内があるようです。専業の住職のお寺では、法人としてのあり方を新たに考える機会になるのでしょうか。


何回お勤めしても反省することはありますが、27組の報恩講に今年も出仕できたことはとても有難いことでした。本山のお七夜も待ち遠しい気持ちになります。