2018(平成30年)のアーカイブ

2018(平成30年)のアーカイブ

① 台風の影響
今年は、この地域に影響があった台風が4回ありました。お寺のある久居は高台でありますので水害の心配は少ないのですが、強風の影響を感じました。
目に見える被害として、お寺の前の瓦屏の一部の瓦が飛ばされていました。裏門に通じる通路のトタン屏の一部が飛ばされました。書院の外部の漆喰が剥落して内部の床の間の壁に雨漏りが生じました。本堂の天井の一部分が空いていますので、強風により小屋組のホコリが畳に落ちました。山門の門扉が強風に煽られました。
11月末までにそれぞれの部分について修復させていただきました。

② お寺の裏側の空き地について
お寺の裏側に現在使用していない部分があります。そこは裏側の道路に面していてコンクリートブロック塀で囲まれています。そして手入れもしていません樹木が数多くあります。その樹木が境内の外側に倒れると被害が出ますので、中勢森林組合様に境内の外側に倒れる恐れのある樹木を数本伐採することになりました。その時に、お寺で火災があった場合、お寺の正面の道路は昔の通りのままで大きな消防車などか進入しにくいことなどで、裏側の道路に面した現在使用していない空き地に開閉門を作り火災時に大型消防車などが進入し、消火活動がスムーズにできるようにとアドバイスもいただき、複数年をかけて整備を考えます。
今回は、コンクリートブロック塀の一部に開閉門を整備しました。今後は、樹木の伐採や、空き地の整備を予定します。

 

③ 登録有形文化財トレーディングカードについて
一般社団法人三重県建築士会様が、多くの皆様に登録有形文化財の文化的価値、観光資源的価値をご認識いただき、登録有形文化財のさらなる活用と地域の活性化の一助としてトレーディングカードを作成されました。三重県内にある多くの登録有形文化財の一つであります「妙華寺本堂」のトレーディングカードも数に限りはありますが作成していただきました。
今年の4月から配布していますが、遠方からは新潟県・兵庫県からお越しいただいた方もあります。旅の楽しみの1つとして三重県内の登録有形文化財にも足をお運びいただきトレーディングカードを集めてみてはいかがですか。

トレーディングカードは庫裡(くり)にて「トレーディングカードありますか」(なくなり次第終了)とお声かけください。

④ 山号 お寺には、山号(さんごう)があります。妙華寺の山号は、「寂陽山」(じゃくようざん)と本山からいただいています。この度、ご法主殿のご染筆の山号が額装として出来上がってきました。山号は、本堂入り口内部の上部に掲げてありますので普段目にしていただく機会も少ないと思い、しばらくの間(1月中旬頃まで)本堂向かって左の余間に敬置させていただきます。本堂にお詣りの時にゆっくり見て下さい。

これまで本堂に掲げてありました山号は、東久世通禧(ひがしくぜ みちとみ)(1833-1912)が書かれたものでした。何時かは特定できませんが、「当山に御来遊中に筆」と歌と画賛の二本の掛け軸もありその時に「山号」も書かれたのだと思います。
※当分の間これまでの「山号」は本堂入り口内部の上部に掲げてあります。

※番外① 東京の国立劇場で高田本山専修寺(真宗)の声明公演
声明(しょうみょう)とは、仏教儀式において僧侶が唱える声楽を指すそうです。(浄土真宗の声明真宗高田派本山専修寺の「報恩講式」 独立行政法人日本芸術文化振興会発行より)真宗の私達の一番大切にしています行事の報恩講(お七夜)でのお勤の「式文」拝読も語り物として後世の浄瑠璃音楽の祖型をなすもののようです。平素はお勤めとしか思っていないものを声明公演として、妙華寺の関東のお同行様にお声をかけさせていただき、一緒に国立劇場で鑑賞する機会を得ました。

② 「おてらおやつクラブ」活動の評価
「おてらおやつクラブ」の活動に賛同しています妙華寺としてもうれしい受賞でした。
「おてらおやつクラブ」の活動が、10月31日に「2018年度グッドデザイン大賞」を受賞しました。「グッドデザイン賞」って聞いたことある言葉ですが、形有るもの贈られるものと思っていましたが、「仕組み」(システム)も対象なのですね。
引き続いて、11月9日には、環境大臣賞優秀賞(グッドライフアワード)も受賞されました。これまでも仏教関係の中で、「おてらおやつクラブ」の仕組みを、評価されてきましたが、より広く多くの方々にも評価されることになった1年でもあると思います。
「おてらおやつクラブ」の活動に賛同して妙華寺でも毎月一人親家族様や支援団体様へ、「お供え」の「おすそ分け」を続けてこられたことは、お同行様のご理解・ご協力があってのことです。
※詳細は、「おてらおやつクラブ」のHPをご覧下さい。