8月の法語カレンダー

8月の法語カレンダー
「涅槃の真因は ただ信心をもってす」 『顕浄土真実教行証文類』から

『顕浄土真実教行証文類』6巻
親鸞聖人が、経(釈尊が説いた教え)、論(経説等をインドの高僧が解説した書)、釈(中国の高僧が経論の意味を解説した書)の重要な文章を集め、自身の文章も加えて真宗の要義を組織的体系的に論じ明らかにした書で立教開宗の根本聖典。教、行、信、証、真仏土、化身土の6巻よりなる。74歳の時完成するがその後幾度となく加筆訂正をする。聖人自筆本が東本願寺に蔵されている。
今月の法語は、「三心一心(さんしんいっしん)問答」の文にあります。

何一つなし得ないこの私を、必ずこの上ないさとりの仏に成らせると誓われた阿弥陀さまは、私がなすべきことを全部、阿弥陀さまの方でご用意してくださり成就してくださいました。その全てを頂戴するのがご信心です。
私にとって、ご信心一つが、仏に成らせていただく正しき因でした。
いま、さとりを開き仏と成る、涅槃にいたるいのちを生きることができます。
これが、浄土真宗・阿弥陀さまのお救いです。