阿弥陀さまと親鸞聖人

阿弥陀さまと親鸞聖人
本山の報恩講にお参りに行きました。昨年の報恩講からお勤めに出仕するには、事前に予約申込をして出仕することになりましたので、出仕はかなわず、大間から手を合わせました。
報恩講は、真宗で一番大切な行事としてあります。

「報恩講は、浄土真宗において、親鸞の恩徳に報謝する法要。親鸞の祥月命日に勤修(ごんしゅう)することから御正忌報恩講ともいい、最も重要な年中行事とされる。「報恩講」という名称は、親鸞33回忌にあたって本願寺3代覚如が著した「報恩講私記」に由来する」(浄土真宗辞典)

本山の境内には、御影堂(みえいどう)と如来堂が並び建ちます。どちらにもお参りするのが正式だと思いますが、急いでいたり、時間がなかったりする時、どちらにお参りしますか。 私は、御影堂にお参りします。どうしてかと考えていくと、御影堂が如来堂に比べ大きく、本山の中心の建物に見えるからです。また、行事でのお勤めも御影堂が主であることもあります。

親鸞聖人は、「如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし 師主知識の恩徳も 骨を砕ても謝すべし」と正像末法和讃に著し、阿弥陀さまのはたらきが、我が命にはたらきかけている実感があるから、阿弥陀さまの恩徳を報恩感謝していくのですよと仰がれています。
このことを私に教えてくださった親鸞聖人の恩徳に報恩感謝することが報恩講なのだと思います。

本山の両御堂(御影堂と如来堂)にお参りしながら、「阿弥陀さまと私の関係」「親鸞聖人と私の関係」を考える機会をいただいた報恩講でした。

※御影堂 宗祖親鸞聖人の木造を中央須弥壇上に安置し、歴代上人の画像を両脇壇および両余間に敬置する堂
※如来堂 「証拠の如来」と呼ばれる阿弥陀如来立像を本尊とする本堂。