真宗入門講座②

真宗入門講座②
先月からの真宗入門講座の2回目は、「伝絵」の最初の「出家学道」の段のお話です。
詞書と絵相によって親鸞聖人の生涯を伝える「伝絵」ですが、私(住職)は、どうしても絵相に目がいってしまい、詞書をゆっくり読むことはしません。と言うより読めないので飛ばしてしまうと言うのが本音です。日本語の古文が読めないのは残念なことです。
幸い、講座では、原文と現代語訳の資料がありますのでありがたいです。

詞書は、聖人の家系と出家の時と比叡山での話です。絵相は、出家の場面です。
私たちは、あらためて人物を紹介する時は、その人物の家系から語られる(記載する)ことは、今も変わらないように思ったりします。また、格調高い文面になるのも、当然かもわかりません。しかし、幼い9歳で、叔父に付き添われ得度をすること。他の史料などから確認すると聖人の兄弟が全員得度出家していることからみえてくるものは、飾り立てられた言葉とは違う一面を見極めることも大切なことと思います。それは絵相にもあてはまります。高貴な方として描かれることで普通と違うことを強調するのは尊敬の念だけではないのかもわかりません。

次回は。「伝絵」の「吉水入室」の段の話になります。ご興味のある方はご参加ください。※事前申込制ですので、詳細は高田本山のHPをご覧ください。