浄土三部経

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真宗のお経と言いますと「浄土三部経」と申しますが、「浄土三部経」と言うお経はありません。
法然上人は、数ある経論の中より正しく往生浄土を明かす教えは、三経と一論、『無量寿経』・『観無量寿経』・『阿弥陀経』の浄土三部経と天親の『往生論』であると『選択本願念仏集』の冒頭の二門章で述べています。親鸞聖人もこれらを継承し、三経に、真仮と隠顕の見方を述べられています。また、『無量寿経』の48願にも真仮を見ます。真仮とは、真実(まこと)と方便(真実に入らしめるはたらき)の意で、隠顕は、隠彰(かくれてあらわす)と顕説(あきらかに説く)の意であります。隠顕は仏の密意と言われています。
浄土の三つのお経を一度に拝読すると2時間以上かかります。
本山の報恩講のお日中(にっちゅう)のお勤めで、10日に『無量寿経』の上巻の上半巻、11日に『無量寿経』の上巻の下半巻、12日に『無量寿経』の下巻の上半巻、13日に『無量寿経』の下巻の下半巻、14日に『観無量寿経』の上半巻、15日に『観無量寿経』の下半巻、16日に『阿弥陀経』と順番に拝読しています。
妙華寺では、1周忌・7回忌・17回忌・27回忌のお勤めは、『無量寿経』の半巻、3回忌・13回忌・23回忌のお勤めは、『観無量寿経』の半巻を拝読し、お堂でのお寺参りで、『阿弥陀経』を拝読しています。

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