平成28年の出来事

平成28年の出来事
① お同行様の代表であります総代様のお一人がご往生されました。先代も総代をしていただいていましたがご往生され、そのご子息様がお引き受けいただき、今の総代様の中で一番お若かったのですが、ご病気療養中の11月23日にご往生されました。お寺の良き理解者として、またご指導いただくこともまだまだ多くありました。思い出すことは、平成11年にお迎えしました一光三尊仏御開扉法会の稚児宿をお引き受けいただきました。当日はあいにくの雨になり、稚児練りは中止で本堂内を回っていただくことになりました。
また、5月14日に前住職の7回忌をお勤めいたしました。3回忌を勤めた時に7回忌まで4年も時間があると思っていましたが、時間が経つのが早いと実感しています。
そして、8月29日は前々住職の36年目の命日でした。これからのことですが考えて見ますと、13年後は前々住職の50回忌の年にあたります。その年は、妙華寺が創建され350年になる年でもあることに気付きました。
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② 庫裡と妙華寺会館の改修と本堂上がり階段に手すりを設置
 今使用しています妙華寺の庫裏は、昭和3年に前々住職が結婚する前に建てられました。
当初、8間×5間で襖で、仏間・客間・居間・寝室・玄関上がり口・茶の間(食事をする場所)の6部屋に区切られています。続きの土間に食事をつくる台所があり、私が生まれた時、風呂場も土間にあり、トイレは別の場所にありました。私が小さかった頃もそのような空間の覚えがあり夜トイレに行くのが怖かった記憶があります。食事をつくる台所が土間から板の間になり、ちゃぶ台からテーブルの食卓になり、五右衛門風呂から、現在に通じる風呂場に変わりました。前住職の代になり、玄関の改修、トイレも日本式から洋式に変わりました。平成に入り屋根瓦を葺き替えました。今回の改修では、これまで手を入れてなかった襖で区切られていた5部屋(仏間・客間・居間・事務室・玄関)の部分で、壁面を新設し板の間にしました。畳をめくり床の下をのぞいてみますとシロアリの影響がひどく床下の束(つか)からの改修になりました。
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妙華寺会館は、昭和10年に茶所として作られました。戦後のいつからかはっきりしませんが昭和40年頃までは、三重県の久居食糧事務所として使用していました。前住職が、その後改修して、畳敷き36畳の広間として、葬儀式場・会議会場・お非時会場など妙華寺会館として活用しています。阪神大震災後に建物の耐震診断をしましたら耐震基準に達していませんので心配をしていました。この度、屋根瓦も傷んでいますのでスレート葺きにして、壁面を新設し、空調設備を入れ畳敷きから板の間にすることにいたしました。広さは今まで通りですので、葬儀式場・会議会場・お非時会場などとして活用いたします。 先日の報恩講のお非時会場として使用しましたがお越し頂いた皆様に腰に負担がなくなり好評でした。

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 10月には、本堂の階段に昇降の補助として手すりを設置しました。
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③ 初めて法話大会の開催をいたしました。
妙華寺の本堂にて京都若手僧侶法話勉強会様の主催の布教大会が行われました。
およそ50名の方々がご聴聞に駆けつけてくださいました。
最初にお勤めがあり、出勤僧侶は、西本願寺の方が多く普段唱和されない「文類偈」の節を心配されていましたが、堂内の大勢の大きな声で一緒に合わせて唱和されていました。
ご法話される若手の4名は、少し緊張の趣で始まりましたが、落ち着いた口調で自分の経験を交え、阿弥陀様のはたらきを讃嘆され、最後に会の代表の中西正導師(本願寺派布教使)がまとめられました。その後、茶話会では、お茶とお菓子をいただきながら若い僧侶が、ご聴聞された方お一人、お一人のお話しをお聞きしたり、お尋ねに丁寧にお答えしていました。平素のお勤めの後に私(住職)とお同行の皆様との話より活発な会話で私に課題を与えていただいた感じです。
ご聴聞をいただきました皆様には、お同行様をはじめ、地域の方々、河芸の満願寺様の坊守様と婦人会の皆様や、近隣のご住職様にもお越しいただき大変感謝申し上げます。
また、京都若手僧侶法話勉強会様には、遠方より三重県津市久居の妙華寺までお越し頂き、布教大会として4名のご法話をご聴聞できることを楽しみにしていました。
現代は、仏教のこと、親鸞聖人のことなど、書籍やメディアで知ることもできますが、ご法話を聴聞することは、布教使様とご聴聞する私たちが一体となり、仏徳讃嘆を作り上げているように感じます。布教使を目指している若い僧侶と共にお育ていただいた時間となりました。

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※番外 高田本山の行事 伝灯奉告法会・一光三尊仏御帰山法会・本寺御復座法会
高田本山の行事ですが滅多に遇うことができない行事が続きました。
高田派第25世ご法主として、3月の一光三尊仏御帰山法会の前に伝灯奉告法会を三日間お勤めされました。お手伝いの一員でしたので御影堂での法会に出勤できませんでしたが、真宗各派のご門首様・宗務総長様がお祝いにご来山されますことは御遠忌法会以来で賑やかな法会でした。
 平成28年3月31日(木)~4月2日(土)の一光三尊佛お送り本寺御復座法会参拝の旅に妙華寺として3名参加させていただきました。
本寺には何度か行ったことがありますが、一光三尊仏の御復座法会に参詣するのは初めてでした。約150名の参加で、今回は天気にも恵まれ、本寺の桜も満開の中での法会でした。
10年ぶりの本寺ですが、本当に心が落ち着くというか一身田の本山とは違う空気に覆われているような感じです。私には、親鸞聖人の御廟が感じさせているように思います。
聖人の御歯骨が納められている御廟の間近で手を合わすことができるのは本寺ならではの魅力です。4月1日の午後の法会で、前御法主様の御親修・御親教にあうこともうれしい時間でした。法会の期間中、涅槃堂の前では、誕生仏に甘茶をかける花祭りもあり、宝物の展観もあり有意義な1日でした。次に三尊様にお遇いできるのは、14年後の平成42年(2030年)。できることなら、参詣できればと思い帰路につきました。
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