寺報に見る住職の10年の歩み 平成20年

寺報に見る住職の10年の歩み 平成20年
【寺報27号平成20年12月発行】
『親鸞聖人750年御遠忌を前に
親鸞聖人は今から830余年前の承安3年(1173)に生まれ、弘長2年(1262)90歳でご往生されました。高田本山では「お七夜さん」と親しみをこめて表現される報恩講とは、親鸞聖人のご命日をご縁として、聖人にお礼申し上げる法会です。法苑院では、毎年12月5日に報恩講を執り行っていますが、50年ごとに御遠忌として盛大に執り行います。高田本山では平成24年に親鸞聖人の750回御遠忌を厳修いたします。当院ではそれに先立ち平成23年に執り行う予定です。前回の700回御遠忌は昭和37年4月に執り行っています。私(住職は)当時6歳でした。多くの稚児の一人として参詣したことしか記憶にありませんが、多くのお同行の皆様方のご奉仕で盛大に執り行われたと聞いています。まだ先のことではありますが、皆様方のお智慧を借りながら、750年御遠忌法会も意義ある法会にしたいと思います』
 平成12年から始まっていました高田本山専修寺御影堂平成大修理もこの年の3月末で完成し5月に高田本山専修寺御影堂平成大修理事務局も閉局しましたので、私(住職)も6月から自坊に一日中いることになりお寺の法務以外もしっかりと取り組みたいと考えていました。
当時はお同行の皆様にはお伝えしていませんでしたが、この年の正月に前住職に癌が見つかりました。手術は無理とのことで抗がん剤治療が始まりました。この年の8月のお盆勤めから私(住職)だけでお勤めすることになりました。前住職の体力が弱り暑い中のお勤めが難しくなり、急遽お勤めの日を変更させていただいたお同行の皆様にはご迷惑をかけましたこと改めてお詫び申し上げます。高齢と病気で弱っていく前住職でしたが、幸い痛みはあまり感じないようで、平素のお寺勤めや彼岸会・千部会・報恩講へは出仕していただいていました。またお寺の見えない部分ですがこれまでどおり境内の掃除などは毎日早朝にしていただき頭が下がる思いでした。
また、平成23年に御遠忌法会の予定としましたのは、本堂の耐震工事を考えてのことで、お同行様のご親戚に金剛組の棟梁がいらっしゃいましたのでその方を通して本堂の調査・工事見積もりなどの提示が夏にあり、総代様と工事見積額について話をしていました。前住職も病気でありましたが御遠忌のことは楽しみにしており、その前年の本堂の修理についても総代様と共に私(住職)を支えていただきました。
12月は毎年自坊の報恩講で今年から第1日曜日に変更をいたしました。報恩講が終わらないと来年への準備がてきません。年末年始の準備も毎年でありますが忘れていることもあり昨年の記録を見ながらになります。
※寺報に見る住職の10年の歩みは、毎月10日に掲載いたします。
Processed with MOLDIV

Processed with MOLDIV