前坊守100ヶ日のお勤め

前坊守100ヶ日
前坊守が往生して100ケ日のお勤め 私(住職)が伝え聞いていることは、棺を墓地に埋葬していた頃は、およそ3ヶ月で骨になり、改めてお勤めをしたと聞いています。
現在は、葬儀の時に火葬されお骨になっているので以前の感覚ではありません。
昭和55年の前々住職の100ヶ日の時、高田本山の御廟の前の拝堂で「お届けまいり」のお勤めに同行した覚えがありましたので、平成22年の前住職の100ヶ日も、そして今回前坊守の100ヶ日も同様に高田本山で「お届けまいり」のお勤めをしていただました。
高田派では、親鸞聖人の葬儀を執り行った一人の顕智上人が親鸞聖人の「歯骨」をいくつかをもらい受け、栃木県の本寺の御廟に「歯骨」を埋葬したことから始まり、本山の機能が一身田の専修寺に移ってから一身田の御廟にも残っていた「歯骨」が埋葬され今に至っています。
親鸞聖人のみ教えを大切にしている私たち同行は、親鸞聖人の御廟近くに、自分の遺骨の少しが埋葬できることが大きな喜びであるのは今も昔も変わらないと感じています。

また3月19日は、私(住職)の生まれた日で65歳になりました。明日の彼岸会の準備をしながら私が生まれてきた時、寺族がお寺の行事の準備の中での出来事だったんだと改めて気付きました。私の出産は、自宅(庫裡)で産婆さんに取り上げてもらったと聞いています。今の出産よりもっと大変だったんだろうなと勝手に想像しています。そして両親や祖父祖母家族のことを思い出しています。

今回は3月に入り、介護保険証が届いたり、年金の手続をしたりして65歳の実感をしています。
どのように歳をとっていくのかわかりませんが、いのち終わっていく後のことは心配ないのですから、今を精一杯生きていきたいと思っています。