前坊守の一周忌

前坊守(母)の一周忌
お寺の報恩講の日ではありますが、午前中にお勤めをしました。
コロナ下ですが、遠方からもご焼香をいただいたり、小さな子ども(母から見るとひ孫)さんもお越しいただき、また、お同行様からも弔意をいただきありがとうございます。
本当に時が経つのは早いもので、あわただしく過ぎるものです。今一度、自分がどのように生きているか振りかえる時間でした。

【お寺の寺報より】
前坊守のこと
前坊守(母)は、令和2年12月5日に往生しました。89歳でした。丁度、お寺の報恩講の前日で、報恩講に遇いにこられたように感じています。

母は、前々住職の4人姉妹の長女として昭和6年に生まれました。10代半ばで終戦を迎え日本中が困難な生活をしている中の苦労も経験し、その苦労話も随分前には聞かされたことを思い出します。23歳でお寺の養子になる私の父を迎え、25歳で私が生まれました。前々住職の時代もそうですが、前住職と共に坊守としてお寺の護持をしっかり守っていただきました。

私が住職を拝命してからも、これまでどおり私の生活態度に対して厳しく、母が母の両親や祖父母から教えられた、今では時代遅れと思われるこれまでのお寺のしきたりや決まり事を私に教えてくれていたように思います。それに反発したり感謝する私がいます。厳しい母でありましたが、私が考えて行うことには、最後は順ってくれていました。

昭和・平成の妙華寺を長年寺族・坊守として支えていただいたことに感謝しています。
また、多くの皆様には親しく、お育ていただきましたこと、誠にありがとうございました。