仏教の旗印

仏教の旗印

世間一般では、特別、宗教を信じているとは考えない人が多いですが、

「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」「一切皆苦(一切行苦)」と言う言葉を聞いたり、感じたりしたことはありませんか。

私(住職)は、自分の身体の変化や大切な方が亡くなられた時、「諸行無常」や「諸法無我」を感じることがあります。亡くなられた方がいらっしゃると「涅槃寂静」に入ったと思う時があります。人生で思い通りにならなければ「一切皆苦」と感じたりします。

私(住職)が、お寺で生まれ育った一面もありますが、学校でも社会人になってからも生活者と対話する時にどちらからとなく話題に上がることです。それは、日本で長い時間に育まれた仏教の教えに基づいたものと思っています。しかし、それ以上のことまでは思うことがないのが世間一般の考えなのかもわかりません。どうしてそのような考えに行き着いたのかを考えてみるのも人生の中で大切なような気もします。

 

三法印
仏法の旗印の意で、仏教の根本真理を3つにまとめたもの。「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」 これに「一切皆苦(一切行苦)」を加えたものを、四法印と呼ぶ。

「諸行無常」は、因縁によって作られたものは常に変化してとどまることがないということ。
「諸法無我」は、すべてのものは永遠不変の実体ではない、すべてのものに永遠不変の実体は存在しないということ。
「涅槃寂静」は、煩悩の火か消された状態(涅槃)は究極の安穏の世界(寂静)であるということ。
「一切皆苦(一切行苦)」は、あらゆる存在はすべて苦しみであること。