お寺の鳴り物

6月10日は時の記念日にちなんで

久居に過ぎたるものの1つとして「子牛(とき)の鐘」があります。今は幸町にありますが、元文元年(1736)に中大手(現在の東鷹跡町)に時刻を知らせる鐘として造られました。寛政元年(1789)に今の幸町に移され火事を知らせる鐘になりました。その後寛政9年(1797)に再び時刻を知らせる鐘になりました。津市の鋳物師 辻越後藤原種茂が造られました。

お寺の鳴り物(打ち物)の紹介
お寺の境内に梵鐘(ぼんしょう)があります。妙華寺では、行事への参集の合図として法会の30分前から打ち始めます。また、お寺によって、毎日、時の鐘として鳴り響くことや、除夜の鐘として大晦日に鳴り響くことも有名です。
妙華寺の梵鐘は、寛保4年(1744)1月18日 (当院3代恵成上人の代)の時、津市の鋳物師 辻越後藤原種茂が造られました。高さ1m6cm・直径82.5cm・厚さ9.5cm
戦中の、金属等回収令により一時期、鐘楼堂から外されましたが、
戦後、戻ってきました。
※久居の町ができる頃多くのお寺が造られ、多くのお寺の梵鐘も津市の鋳物師 辻越後藤原種茂が造られています。「子牛(とき)の鐘」の梵鐘も同じ方が造られました。

本堂内には、高座の横に磐(けい)が掛かり、磐枚(けいまい)の柄の端を垂直に保ちながら軽く打ちます。高座に着座してお経や式文を拝読するときに使います。

 

内陣の住職の席に砂張(さはり)があり、 打棒で、砂張の外側上部をすりあげるように打つよう聞いています。


妙華寺では、衆徒席に大鏧(だいきん)があり、鏧の外側上部をすりあげるように打つよう聞いています。


本堂の裏に梵鐘の小さな形の喚鐘(かんしょう)が釣られおり、法会開始の時に打つ始めます。

お経を拝読する時に、音木(おんぎ)を使います。音木はかるく持ち平行に打ち合わせると聞いています。打ち方に1つ拍子、三つ拍子(中・小・大)がありお経の文字横に大・中・小の●印で打ち方が示されています。

お墓で使う輪(りん)があります。

また大きな法会では楽人衆が奏でる雅楽も本堂内に満ちあふれます。

他にも葬儀式などで、引鏧(いんきん)、銅鑼(どら)、鐃鈸(にょはち)の鳴り物を使うお寺もあります。

お寺で使う鳴り物は、法会への合図であったり、始まりや終わりを示したり、共に読誦(どくじゅ)する拍子であったり、法会に集う共々が一緒になり阿弥陀様を讃嘆する助けとしてあるようです。