お寺の掲示板

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「こんなはずじゃない」と落胆しないために

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から
著書では、「「団塊の世代」が定年を迎え、社会的な仕事から離れた時、3ヶ月から半年くらいの間は、その自由を謳歌できるようです。しかし、それ以上が過ぎると、今度は時間を持て余して、「これでいいんだろうか」と多くの人が感じます」とあります。

人間として生まれて、生きて、老いて、そして病気で死んでいく。これが人間としての自然なプロセスです。ところがたいていの人は、元気で生き生き、楽しく健康に生きることだけが自分の持ち分であって、その先の「老病死」は、あってはならないことのように考えています。

結局、「老いること」「病むこと」「死ぬこと」ということの意味がわからず、人間としての成熟、老成ということが、いつの間にか文化の中から失われているのが現実です。

※日常の生活(人生)は、生き生きと楽しければいいのだ。そう思いたいのだけど現実はそれほど甘い物ではありません。悲しいことや苦しいこと嫌なことみんな引き受ける時がいずれやってきます。その時の自分に向き合う術があるのか考えさせられますね。