お寺の掲示板

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100の言葉より 相手を思いやる 気持ちが大切

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から

著書では、「患者本人にどんな言葉をかけるかということより、どんな気持ちで接しているほうが大切です。恥ずかしがらずに、正直な気持ちで向き合ってみてください」と続く。
かける言葉が見つからないときは、話を聞いてあげることに専念するのもいいでしょう。「傾聴」といって、丁寧に耳を傾ける方法は、カウンセリングの基本としてよく知られています。話すことで、ストレスが発散できたり、何か気づきにを得られたりすることもあります。死を前にした状況で、患者本人はいろいろな葛藤を抱えていることと思います。じっと話を聞いてあげるのもできることの1つです。

※先日、施設の母と面会ができました。目も明かず声も聞こえているかわからない状態でした。「お母ちゃん」とよびかけても何の反応もありません。これまでのいろいろなことが思い出され「ありがとうね」と言うだけでした。日常の生活では、相手を思いやることまで考えることなく、目の前のことに囚われていることで頭の中がいっぱいです。ちゃんと相手に向き合う事の難しさと有り難さを感じています。