お寺の掲示板

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「あの世」のことを考えると、「この世」のことが大切になる

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著書では続いて、死を考えることは大切ですが、そのことばかりになってしまうのは問題です。この世を大切にするために、できることをしていきましょう。

自分なりの死後の世界を設定して信じることなど、「死」について考えることにはメリットがあります。死の恐怖が薄れたり、穏やかな気持ちになれたりと、最期の時間の迎え方、看取り、死別後のグリーフケアなど、さまざまな場面で役にたつでしょう。(中略)
一方で、デメリットも存在します。それは、あの世のことばかりを考えて、「早く死にたい」と考えてしまうこと、また、この世に意義を感じられなくなってしまい、地に足がつかない生活になってしまうことです。

※今を生きることの大切さを味わいました。「今」に意識が向いているかといえば、私の意識は自由に過去・未来にもすぐ飛んでいきます。「今」に留まることを知らない意識は自由なようで自由でないようなものとも思われます。私のいのちが終わる時、阿弥陀様の「はたらき」で、ちゃんと、往生(往って生まれる)できる場所が用意されて、そして、この世を見ていくことができる物語は、とても安心できる物語と感じています。