お寺の掲示板

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遺された家族へ「エンディングノート」を書いておく

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著書では続いて、エンディングノートは、自分が理想通りの死を迎えるためでもありますが、遺された家族のために必要なものです。ぜひ書いて、家族と共有しておきましょう。

注意してほしいのは、エンディングノートには法的な効力がないということです。ただ、自分の考えていることをまとめて家族に伝える、手続や諸連絡を円滑にするという意味で有効な手段でしょう。
エンディングノートの基本的な内容は、①本人の基本情報 ②医療についての考え ③葬儀・お墓 ④財産 ⑤親族や知人の連絡先で、せっかくエンディングノートを書いてもどこにあるかわからなければ役には立ちません。家族に置き場所をきちんと伝えておきましょう。(財産に関することも含まれているので管理をしっかりしなければいけません。財産関係は別に保管ということも考えられます)
エンディングノートの他に、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)への考えも書面に残し、家族や医療関係者と共有しておきましょう。
エンディングノートやACPに関する意思表示も誰も好き好んで書きたいと思わないことで、ついつい先延ばしにしまいがちです。しかし、最終的に意識を失った状態になるわけで、その時点ではいっさいの意思表示ができなくなります。最期まで自分の思い通りに生き、死んだ後も家族に迷惑をかけたくないと思うのであれば、それなりの準備が必要です。準備しないより、するほうが自分のためだと私(著者)は思います。

※とても考えさせられます。親子で「死後」のことを話せる関係があればここまでしなくてもよいと思いますが、離れていて、話すきっかけにためらいがあれば、遺される家族からは聞きにくいことなので、やはり先立つものが準備するのがよいのかなと思います。