お寺の掲示板

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「臨終の言葉」を残すのは不可能だと心得ておく

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著書は続いて、死の間際に伝える臨終の言葉ですが、末期がんの患者の場合に、その言葉を残すのはかなりむつかしいこと。伝えたいことは早めに伝えましょう。

「最期のとき」とはいつのことなのでしょう? 心臓が止まった時点からどのくらい前までをいうのか定かではありませんが、亡くなる数日前に話したことでも、臨終の言葉と表現できるでしょう。私が伝えたいこのは、臨終の言葉を残せる可能性は少ないのだから、伝えたいことはできるだけ早く伝えておきましょうということです。

※入院中の父の最期もそばに居ることができませんでした。それでも家に居るとき「ありがとうな。後はたのんだ」と言う言葉が、私(住職)への臨終の言葉と思っています。「頼まれた」ことが出来ているのかはわかりませんがいつも心から離れません。