お寺の掲示板

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「悪」を転じて「徳」とする

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から
仏教の智慧では、「悪」を転じて「徳」とするという展開があります。この場合の「悪」とは、私にとって都合の悪いものという意味です。
やり直しをしたいと思った悲しかったこと、寂しかったこと、失敗したことも、「いや、あれがなければ、今日の私が大切なことに気づく『ご縁』には、ならなかったんだなあ」と思うと、悲しかったことも、失敗したことも「私にとっては、貴重なご縁であった、よかったなあ」と受けとめられる。仏の教えでは、「私は私でよかった」と、いつの間にか納得できるようになっていきます。

※「悪」を転じて「徳」となることの「転じる」とはアミダさんの「はたらき」によるもので、私(住職)としては、お聞かせいただくこと(聞法)しかないと感じています。
著者の田畑正久先生には、この5月に開催する予定でした「お寺の講演会」の講師のお一人でした。COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の感染拡大防止の為、やむなく中止いたしました。これまでのような講演会の環境が整えば改めてお招きしたいと思っています。