お寺の掲示板

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世話になることに「申し訳ない」と思わなくてもいい

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著書は続いて 病気になると、人の世話を受けなければならない場面が多くなります。
申し訳ないと思う気持ちはわかりますが、素直に援助を受けることが大切です。

一方的に世話をしてもらうのが嫌ということでしたら、人はどんな状態になってもできることがたくさんあるのを思い出してください。目に見えない形でも、たくさん返しているのです。申し訳ないと思ったとしても、自分はちゃんと恩返しできているのだと考えてほしいです。たとえ死の間際になっても、誰もが通「死」という道を、先輩として示しているわけですから、それだけでも十分だといえます。

※私(住職)も他者に世話になることに素直になれないのですが、そんなことお構いなく他者にお世話になっていることを忘れているだけなんです。どうして忘れているのだろうと考えると、ヘンな自尊心があるからです。少し考えたらわかることなのに。