お寺の掲示板

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「おかげさま」を感じる心を持つ

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から

著書で続いて、私たちの「心の状態」を、仏法では、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の『六道』という形で教えています。
私たちは「自分は多くのものによって生かされている、支えられている」という世界が見えない時は、動物的な段階、つまり「餓鬼・畜生」を生きているのです。
しかし、いろいろなご縁や仏法の教えによって成長すると、初めて「生かされている」という自覚を持った人間になります。そして、智慧をいただいて、本当に成熟した人間へと老成していきます。

※著者が悩んでいたときに仏教の先生に尋ねたときの手紙に、「あなたがしかるべき場所に行って、しかるべき役を演ずるということは、今までお育ていただいたことに対する報恩行ですよ」とあったようです。私(住職)も、人として生きている中で「六道」の心を持っていることを感じます。その私(住職)が仏の智慧に出遇い、人から人間へ生まれ変わることができ、それから報恩行を勤めることができればと思います。