お寺の掲示板

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「損したくない、負けたくない」の殻を破る

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から

著書の中で、「私たち人間は、卵のような存在である。卵の殻を『自己中心の思い』『理知分別』という。殻の中の存在である私は周りからいい人と思われたいとか、損になることはしたくない、負けたくない・・と殻の中の小さい世界で、善悪、損得、勝ち負けに振り回されながら生きている。そういうことを繰り返しているうちに老・病につかまり、ついには卵は腐って死を迎える」
「卵は腐って死ぬために生まれてきたんだろうか。いやそうではない。卵は本当は親鳥、つまり仏教の善き師・善き友に抱かれて熱を受けながら殻の中で成長していく。ものを見る目、考える頭、羽ばたく羽根、人生を歩く足ができて、時期が熟した時に、ついに『ひよこ』になる。『ひよこ』になることを禅では『悟り』、浄土教では『信心をいただく』という。ひよこになって初めて自分が殻の中にいたことに気づき、そして殻を超えた大きな世界があることを知る。このひよこは大きな世界の光に照らされながら成長・成熟していき、ついに親鳥になる。すなわち完成した人間になる、仏になる。こういうことを教えるのが仏教である」このような趣旨の話を細川巌先生はされたのです。と語られている。とても分かりやすく解説されている。

 

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