お寺の大切なもの

今、改善を叫ばれている集い・紙媒体(寺報・案内チラシ)・ハンコは、これまでお寺の大切なものとして続いています。
真宗のお寺は、聞法にお越しいただく集う場であったと思います。多くの方に集ってもらうよう、お寺の寺報や案内のチラシを配布したり、ハンコは事(寺)務手続や対外的な証明にも必要ですが、お楽しみで使ったりしています。

時代は大きく変化している今、集いや案内形態は、リアルの世界からバーチャルな世界に移行していくのが最先端なんだろうと思います。また、ハンコだって本当に必要な実印や契約印、銀行印で十分なのかもしれません。

でも、リアル(現実)に集うことで味わえる関係性や、手に取って見る紙媒体の味わいを大切にしたいと思うのは、新しい技術に追いつけない私の言い訳なのかもしれません。
私が生きていることは、人との関係性で成り立っているのが社会の基本ですので、全てがバーチャルの世界で完結することはあり得ません。

お寺が集う場として続いていくとすれば、聞法を通して、人と仏(真如)の関係が、人生の上で大切であることを感じていただくことしかないのかもわかりません。