お寺の変化13

お寺の変化13「親なきあと」問題
「親なきあと」と言う言葉をご存知でしょうか。
私(住職)は、今年に入ってあるオンラインの講座で「親なきあと」相談室 関西ネットワークの代表であります藤井奈緒さんのお話を聞き、初めて知りました。
障がいの子どもさんや引きこもりの子どもさんがいらっしゃるご家族で、親御さんが子どもさんを見守ることができなくなってから、亡くなってからの子どもさんのその後の人生を心配されている言葉です。一人の人生のことを考えるのでとても大きな問題が数多くあります。
そして、全国に「親なきあと」相談室を立ち上げ活動されている団体もたくさんありますが、多くは士業の方が活動されているようです。
私たちの住む津市で「親なきあと」の活動は、私(住職)が知らないだけかもわかりませんが、限られているように感じます。

また、「親なきあと」問題について、お寺としてできることは、何か。障がい者や引きこもり問題に関わる専門職ではありませんので、ただ聴く(傾聴)することだけだと思います。しかし、聴くことから、抱えられている問題を専門家におつなぎできることもあるかもわかりません。
多くの問題を抱えられているご家族に伴走型支援として、「親なきあと」相談室関西ネットワークで活動されている藤井奈緒さんのご指導や、既に「親なきあと」問題に取り組まれている全国の寺院の皆さんのご助言と地域でこの問題に関わった活動をされている団体様にもお力ぞえをいただき、妙華寺も取り組むことができればと考えています。
これまで、妙華寺では、終活について学んだり相談できる「場」を提供しています。「親なきあと」のこともお寺の「場」を開く1つとして取り組もうと考え、一般財団法人「お寺と教会の親なきあと相談室」に賛同し参加することにします。