お寺ってなんだ1? ~求められる寺院のすがた~

お寺ってなんだ1? ~求められる寺院のすがた~と題する公開シンポジウムを拝聴しました。
今回のシンポジウムのパネリストは、「人口減少社会に生きる寺院仏教に覚悟はあるか」と題して櫻井義秀先生と、「寺院の機能とお寺の存在の相即を」と題して山口洋典先生と、「お寺への回帰」と題して藤丸智雄師がそれぞれの立場で提言されました。コメンテーターとして貴島信行師が3名のパネリストの提言をまとめていただき、後半に葛野洋明師がコーディネーターとして4名の方々に提言を更に深く起こしてながらお聞きくださいました。聴衆者からの質問にもたくさんお答えいだき満足することでした。また後半のはじめに龍谷大学大学院実践真宗学研究科の3名の「地域とともに歩むお寺」・「首都圏のお寺」・「ハワイのお寺」のレポートの発表もありとても充実した時間でした。詳細は書ききれませんので省略しますが、今お寺を預かっている私(住職)にも改めてお寺のこれからについて考えさせていただく時間になりました。これまでのお寺とお同行様との関係を続けることの難しさを住職としてこの10年間肌で感じることもあります。私(住職)がお寺のものさしと社会のものさしの違う点をお同行様に充分お伝えする力不足に原因があるのですが、お寺とお同行様の関係を何か対極として考えたりしてしまうこともあるようです。しかし、お寺もお同行様も向かおうとするところは、共に歩む方向は同じであります。提言にもありましたが、「わたしと」一緒にお寺を1つのコミュニティの場として成り立つことができればと感じました。また、これまでお寺が取り組んできたことを新たな視点で見つめ直すことも必要と感じました。寺院の運営についてこれまで以上に様々な困難も生じると思われますが、妙華寺のお寺の使命として「私たちのお寺はあなたをひとりぼっちにしません」を大切にしてお同行の皆様に向き合って、共に歩んで行きたいと思っています。
※妙華寺のお寺の使命「私たちのお寺はあなたをひとりぼっちにしません」については、このブログの2015-10-20のお寺の使命に記載しています。
Processed with MOLDIV

Processed with MOLDIV