あれから4年(お寺の寺業計画のお寺のビジョン)

あれから4年(お寺の寺業計画のお寺のビジョン)
寺業計画で掲げたお寺のビジョンは、お同行様がお寺の空間をどのように感じていらっしゃるかを考えていました。私(住職)としては、「お寺は仏様のいらっしゃる神聖な領域」と言うのが一番と考えます。その為にお寺の境内(領域)をどのように整備し管理していくのかと思うのですが、お同行様から見ると、「仏様がいらっしゃる場より、先祖のお墓がある場」で「先祖の供養をする場」と言うのが一番のようにも思えます。また「お寺は少し敷居が高くて気安く入る場とは違う」と思われているようにも思います。お寺との距離感を多少感じるのは、お寺が日常の場でなく非日常の場であること思います。

そこから考えたのが、①お寺の伝統文化の共有と②お寺の非日常空間として活用できないかです。4年前に一生懸命考えていたと思うことも4年後の今見ますとまだ漠然としたもののように感じます。しかし漠然としているから色々なことに挑戦できるのでしょう。この時「未来の住職塾」の講師は、「お寺のストーリー(物語)を大切にすること」と助言していただきました。

お寺を預かる者として(内部から)考えるお寺のあり方とお寺を外部から考える場合
に価値観が違う場合があります。これまでのような僧侶だけの視点で宗教法人を運営(経営)してくことでは「開かれたお寺」としては成り立たないように感じます。今の社会が求めているお寺のあり方とは何か。お寺の住職(代表役員)として、お同行様の考えるお寺のあり方や社会が考えるお寺のあり方に耳を傾けながら、私のお寺(妙華寺)が宗教法人として「開かれたお寺」であるかを改めて考える機会となりました。

※今、公益法人として運営されている相撲協会が話題になっています。組織(法人)の内部からの見方と外部からの見方(見え方)で様々な意見がありますが、組織(法人)として考えると、お寺(宗教法人)も同様の状態であるかもしれません。公益法人は厳格な認定基準がある法人ですが、宗教法人であるお寺もこれからは、外部の第三者機関による組織(法人)運営が適正か審査される時代になるかもしれません。

妙華寺のこれからのストーリー(物語)を、これまでのお寺の物語を踏まえてお寺の住職だけでなくお同行の皆様と共にどのような具体的な取り組みを考えなければいけないのかを考えたいと思います。

「未来の住職塾」の7期が今年の4月から開講されます。2月には「一日体験教室」も全国で開催されますのでご興味のある方はお申し込みを(お寺の未来様のHPを参照)