あの日から10年

東日本大震災から10年
10年前の東日本大震災の時、母を近くの歯科医院に送って1度帰って来た時、体には感じないのだけど蛍光灯のスイッチの紐が揺れ出し、急いでTVをつけると東北で大地震のニュースが伝えられた。そして延々と現地からの映像が続いていく。
一旦、歯科医院に母を迎えに行き帰ってからずっとTVに釘付けになった。
それまで私(住職)にとって東北地方は高校の修学旅行で訪れた風光明媚な場所の記憶しかなく、それも懐かしいだけのことであった。

その時の春彼岸の志の一部を義捐金として送ったり、翌年お寺で被災され亡くなられた方の一周忌のお勤めをして以降は、東日本大震災の為としての活動をしていない。報道では毎年特集が組まれ新たな情報を知り得ていくのだけど、私(住職)が被災者の方へ心を寄せているつもりでも活動として何も残っていないのが、現実だ。私(住職)の意識は気まぐれで時間毎に目移りしている。その後も日本全国で毎年大きな災害が起こり、私(住職)と繋がりがある方がいらっしゃる地域の災害にわずかですが見舞金などをお送りさせていただいています。

そして、今年は10年目として大きな節目として多くの報道を目にします。ビックデータから当日の人の動きを可視化してこれからの防災に役立てる取り組みや、被災者が前を向いて歩む姿を描いたドラマにも心動かせられる。

災害時にお寺として何ができるのか試行錯誤が続いていますが、災害時に地域の方々の受け皿として、本堂の開放や今後整地する臨時駐車場の開放など一時避難場所としての「場」を提供できればと考えています。

※2月13日の23時過ぎに、福島県・宮城県を中心に大きな地震が起こり、10年前の東日本大震災を思い出した。恥ずかしいことですが記録としては残っているが記憶は薄れていました。自然の時間では今回の地震も10年前の東日本大震災の余震の1つであるようですが、私時間では日々に追われて生活をしていて10年前は遠い昔になっているのかもわかりません。