寺族からの便り

寺族からの便り Vol. 1
 私は、大学卒業後、京都市の児童館に勤務し、人と人とがつながる仕事に大きな喜びを感じました。
僧侶となり、学びを深める中で、寺院もたくさんの人がつながる拠点となりえるのではないか、あたたかい居場所作りを通じた伝道活動も行なえるのではないかと考え、教義と現代の私たちが暮らしている生活の間でもぶれない軸を求めて龍谷大学大学院の実践真宗学研究科への進学を希望しました。
 現在は、次世代へと続く寺院活動の可能性について関心があり研究を行っています。様々な寺院活動が各地で展開されている中、寺院活動の分析や伝道学の理論について研究を行いながら、自身が試行錯誤しながら学び続けていく姿勢を持ち続けていきたいと考えています。
 実践真宗学研究科では、「多様な社会の中における宗教の使命とは何か」多角的に深く考えることができ、これまで大切に伝わってきた宗教の根幹が次世代へとつながるために大きな意味がある研究だと感じています。
また、高度な専門領域を持った先生方、多彩なバックグラウンドを持っている院生たちと共に研究できる実践真宗学研究科は、教義と現代社会をつなぎつつ、単なる自己満足で終わらない、意味ある宗教実践や社会実践を行うための素養を養える、他にはない貴重な環境です。
 少しでもたくさんのことを吸収して持ち帰り、お同行の皆さま、妙華寺とご縁のあった方々と、仏教の持つ力を大切にしながら、いのちのはじまりから終わりまで自然と語り合える、人生の悲しみもよろこびもそのまま大切にしてくれる仏様を中心とした歩みをすすめていきたいと思っています。
合掌 釈鳳瑞
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※住職より 「寺族からの便り」が届きましたので掲載いたします。娘は2年前の夏に得度をいたしました。昨年から龍谷大学大学院で学んでいます。これからのお寺にできる可能性をお同行の皆様と共に学び続けていきたいと願っています。
また、「お同行の皆様からのお便り」をお待ちしています。皆様のお寺への思いや期待、苦言や提案がありましたらお知らせください掲載させていただきたいと思います。