Sotto出前研修 たんぽぽのこと

Sotto出前研修 たんぽぽのこと
ご縁をいただき、2月10日に妙華寺会館で開催する「自死についての学びの場」は、京都自死・視察相談センター様の事業の1つであります出前研修によるものです。これまでも全国で出前研修を開催されていますことを知りお願いしました。
Sottoの冊子には、出前研修の目的は、
『Sottoは「死にたい」「大切な人を自死で亡くした」といった自死の苦悩を抱えた方の心の居場所づくりを目的として活動しています。わたしたちが居場所作りにおいて最も重要だと考えているのが、そこに居る<ひと>です。 ですから、心の居場所にふさわしい<ひと>を育成するボランティア養成講座を毎年開催し、活動するボランティアには定期的な研修の場を提供しています。これまでに様々な講座を開講してきた結果として、電話相談、メール相談、語り合う会、おでんの会など、多様な窓口を開催することができ、また、それぞれの窓口の利用者も増えていることは、<ひと>が育ってきている1つの証左と言えます。
わたしたちのボランティア養成の経験は、だれかの支えになりたいと思っている多くの方々に、何らかの有意義な気づきを提供できるのではないかと考えています。
そこで<Sotto出前研修>を提案することにしました。具体的には、対人支援の方法論や実際の相談経験などをスピーチする<講演型>と、Sottoの研修カリキュラムを応用して依頼団体の目的と目標に添う研修カリキュラムをデザインする<オーダーメイド型>の2通り研修を提供することができます。
<Sotto出前研修>を通して、より多くの人に対人援助の具体的な方法論を知っていただくことにより、自死の苦悩を抱えた方と適切な関わり方ができる<ひと>が増え、一人でも多くの自死の苦悩を抱えた人々の苦悩が少しでも和らぐことにつながるのではないかと期待しています。そして、自死の苦悩はもちろん、どのような苦悩を抱えていたとしても、誰もが安心して歩むことができる社会の実現に貢献していければと思っています。』と記載されています。
また、名称の「たんぽぽの由来」には、
『1つ1つの講演や研修会が、たんぽぽの花となり、受講されたみなさん1人1人がたんぽぽの綿毛として、それぞれのフィールドでまた新たな花を咲かせることを願って名付けました。』とあります。
 当日は、京都自死・自殺相談センター様からお二人の講師をお迎えして、「自死の苦悩を抱えた方に何ができるのか」をテーマとして、「研修会の前半には、死にたい気持ちを抱えた方や、大切な方を自死・自殺で亡くされた方の気持ちについて、そのような方との関りについて僧侶へ期待すること、という内容で座学をいたします。
休憩を挟んで、後半ではワークショップを通して、対話の練習および、よりよい関わり方などを模索できるようなきっかけにつながればと思っております」
※時間は13時30分から16時頃までです。
まだ少し席に余裕がございます。
行事案内「自死についての学びの場」
日時 平成29年2月10日(金)午後1時30分から午後4時頃
【先行案内が午後3時までとなっていましたが研修の充実で午後4時に変更になりました】
会場 妙華寺会館 三重県津市久居二ノ町1743番地 法苑院妙華寺内
対象 僧侶及び寺族  会場の都合で20名まで
会費 2,000円(領収書をお出しします)当日徴収させていただきます。
申込先 HP(myoke-ji.com)のお問い合わせ(メール)に、 ご参加されます方のお名前
宗派・所属寺院名・ ご連絡先を記載されお申し込みください。
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2017-02-10
自死についての学びの場
雪が心配でしたが、高田派・曹洞宗・天台真盛宗のお寺の僧侶・寺族の方13名と行政機関の方5名の方々にお集まりいただきSottoの出前研修を開催させていただきました。
ご講師として京都自死・自殺相談センター様から金子様・小坂様にお越しいただき、「自死の苦悩を抱えた方に何ができるのか」をテーマとして、Sottoの活動から「死にたい気持ち」を相談することはとっても勇気のいることで、その時に相談者の心をシャットアウトしてしまうと関係性が閉じてしまうこと。「死にたい気持ち」の原因を取り除くことができても、その方と安心できる関係性を持っている方がいなかったら本当の問題解決にはならないこと。「死にたい気持ち」の相談者に本当にその方の悩みに向き合っているのか、相手の苦悩を想像することの大切さや相手と私の関係性の大切さに改めて気づくことができました。ワークショップでは、愚痴を聴くことを体験し、モデルケースで相談者と面談者の会話を観察者の立場で聴くことを学びました。質問もあり終了時間が延びてご迷惑をおかけしました。最後に、三重県こころの健康センター様から、自殺予防・自死遺族電話相談を毎週月曜日、自死遺族の集い(わかち合いの会)の場も奇数月に一度あることも案内されました。
改めて、自死の苦悩を抱えた方に何ができるか考えることになりました。
※先月(1月中旬)の夕刻に若い学生が庫裡を訪れ、温かい飲み物を求められ、温かい紅茶を用意していました。その間、坊守がお話しを聴いていましたら、朝母親とけんかをして家を飛び出し、図書館にいたけれど閉館時間となり暗い中、街を歩いてこのお寺にきたようです。温かい飲み物とおにぎりをお出ししてもう一度お話しを聞きながら、目の前にいる学生さんのお母さんのことを思いました。けんかの原因ははっきりは分かりませんが、親御さんが子どもを心配するあまり、怒ることもあることを、私(住職)の子どもの時のことを思い出しながら、また一人の子どももっている親としてお話ししました。
学生の方には、その時帰りにくい家だと思いましたが、心配をしている親御さんのことを思わずにはいられませんでした。翌日、昨夜の学生の方が手紙を書かれて持参されました。そこには、昨日、悩んでどうすることもできなかった気持ちが、親の気持ちも考える機会になりよかったことが書かれていました。
手紙をいただいたことはうれしく思うことでしたが、、学生の方と話をしている時にそれほど(死にたいと思うほど)悩んでいると気づけなかった自分が恥ずかしくもありました。
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