8月の日曜学校

8月の日曜学校は、広島に原子爆弾が投下された6日でした。72年前の今日広島市の光景を地獄のように例えます。私達は、私の中に「地獄」の心を持っていることを自覚しながら生きなければ繰り返し起こってしまう出来事であると思います。
奈良国立博物館で開催されています『源信』展を通して真宗での源信和尚を紹介しました。

(恵心僧都)源信は天台宗に属する僧で、横川の恵心院に住した。末代の凡夫のために、穢土(えど)を厭離(えんり)して阿弥陀佛の浄土を欣求(ごんぐ)すべきことを教え、それをまとめたのが、『往生要集』である。その中心思想をどう見るかで、諸説があるが、法然は、第18願の他力称名念仏を往生のためのもっとも重要な行業として説いたと解釈している。七高僧の一人として、源信の功績とされるのは、報土(ほうど)と化土(けど)の別を明らかにしたことである。すなわち、自力信心の人は化土に生まれ、他力の信心によって念仏一つを修する人は報土に生まれる。それゆえ、他力信心を得て真実報土に往生するよう願えと教えたのである。この化土は、仏教一般の化土でなく、報土中の化土で、辺地(へんじ)とか疑城胎宮(ぎじょうたいぐ)とかいわれる世界である。源信は、こうして浄土門における正行(信)と雑行(疑)の優劣と、専修(念仏一行)と雑修(諸行並修)の得失を判定した。
『親鸞読み解き事典』から

源信(942-1017)大和国当麻生まれ、44歳の時に『往生要集』3巻を著す。あらゆる衆生のために穢土を厭離(おんり)して阿弥陀仏の浄土を欣求(ごんぐ)すべきことを勧めた。