今年も報恩講をお勤めできました

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今年はとても穏やかな一日となりました。昨年から12月第1日曜日に変更になりました妙華寺の報恩講を組内の法中様とお勤めしました。
今年は、おてらおやつクラブのご縁でお非時のご奉仕を津市母子父子寡婦福祉会久居支部の皆様でしていただきました。
ごども食堂も兼ねていましたのでいつもよりお子さんの笑顔も拝見できました。お非時の後、仏さまに手をあわせる子どもさんの姿が印象的でした。毎年お非時を楽しみにされている方々も新たなメニューを喜んでいらっしゃいました。ご奉仕していただきました皆様には何分初めてで慣れないことだったと思いますが今後もよろしくお願いします。後日会長様と反省点を確認して今後に活かしていきたいと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

27組の報恩講ではずいぶん以前に組内で初夜のお勤めの稽古していました。それからお勤めは報恩講らしさを考えて、本山の初夜のお勤めをしています。今年は式文の初段を拝読させていただきました。お戸帳を外しての親鸞聖人のお姿は報恩講でしか拝むことができないことです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ご法話は、娘の縁で西本願寺派布教使で龍谷大学大学院教授の葛野洋明(かどのようみよう)師に初めてお願いしました。真宗門徒では当たり前のように感じていることを、先生が海外布教に行かれての経験を交えて阿弥陀様の願いを丁寧にわかりやすくお話いただきました。
ご法話の後、ご聴聞された方々に、親鸞聖人像を内拝していただき、余間の絵伝も近くで見て頂きお帰りしていただきました。短い時間ですので詳しい説明はできませんでしたが、説明文を配布させていただきました。
絵伝の絵解きを12月24日に予定していますのでよろしくければお越し下さい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

行事が終わり次の日にお供えを下げて、小分けしながらお手伝いしていただいた方々へお礼(後礼)とおすそ分けをさせていただいています。それが済みますと今年も報恩講を無事お勤めさせていただくことができたと喜んでいます。

また、お寺の行事の時は、ご聴聞されるお同行の皆様と共に、行事のお手伝いをしていただく方々を頼りにしています。行事の30分前に梵鐘を鳴らして案内をしていただきます。お堂にお入りいただいた所の帳場ではお同行の皆様方が仏様へお供えいただきましたご懇志を各行事ごとに懇志帳に全て記帳していただいております会計担当のお同行様がいらっしゃいます。行事が終わりますと、仏旗や幔幕・案内看板・帳場の片付けなど手際よくしていただきます。今回はいつも帳場のお手伝いをしていただいていますお一人が一週間前にご往生されました。ご家族がいつもお寺に行くのを楽しみにしていましたと葬儀の後、仰られていました。
また、お非時のご奉仕をしていただいた津市母子父子寡婦福祉会久居支部の皆様には後片付けまでしていただき重ねてお禮申し上げます。
皆様のご懇志は、妙華寺にお預かりさせていただき、今後の妙華寺の護持、阿弥陀仏の「み教え」を伝える一助にさせていただいています。

お寺の行事は毎年同じ形でありますが変化している部分もあります。果たして行事が同じ形で次の世代に伝わるのか私(住職)には想像がつきません。私が知り得る中でも終了した行事もありますし、復活した行事もあります。その時代の中でお寺とはどのような存在なのか、お同行様が何をお寺に求めているのか。お寺としてできることとできないこといろんなことを考慮しながら次の世代のことも考えたいのですが、今できることをしていくしかないと思っています。