【報告】法苑院妙華寺 親鸞聖人ご誕生850年・立教開宗800年奉讃法会 

【報告】22日の法苑院 妙華寺の親鸞聖人ご誕生850年、並びに立教開宗800年の奉讃法会は、無事お勤めさせていただくことができました。ご賛同をいただきました皆様・テント設営や、五色幕・幔幕など力仕事をご奉仕されました総代・世話方様。畳掃除や境内の清掃にご奉仕していただきました婦人会の皆様・お同行の方々、当日のご奉仕いただきました総代・お世話方・婦人会の皆様、そして当日長時間お聴聞をいただきましたお同行様のお力をいただきましてお勤めすることができましたこと重ねてお礼申し上げます。

また、ご講師先生も大分県から、コロナ下で3年越しにお越し下さいました田畑正久先生。栃木県から5年ぶり2度目の井上広法先生、高田派で近くではありますが、およそ3年間、妙華寺の「選択本願念仏集」掛軸を調査していただきました、清水谷正尊先生の3方の先生に出講していただき、豊かな時間をすごさせていただきました。

早速、メールにて感想をいただいたり、心地よい疲れの中で、余韻を楽しんでいます。

当日、ご参詣いただけなかった方々に、今回の行事は、ライブ配信の動画が「妙華寺TV」に
残っています。編集もしていませんが、当日の一部をご覧いただけます。

 

 

【挨拶】

本日はご多用の中、法苑院妙華寺の親鸞聖人ご誕生850年、並びに立教開宗800年の奉讃法会にご参詣いただきましてありがとうございます。
ちなみに真宗高田派の本山では、来年(令和5年)5月にお勤めされます。

親鸞聖人がお生まれになられたことをお慶びする法会を、お釈迦様のお生まれを喜ぶ法会と同じように降誕会(ごうたんえ)と呼んでいます。

また、親鸞聖人のご著書『顕浄土真実教行証文類』を著された元仁(げんにん)元年(1224)を立教開宗の年と定めて800年になりますことも共にお慶びさせていただきます。
私たちが、親鸞聖人のご誕生を喜ばしていただくことは、親鸞聖人が阿弥陀如来の願いに、法然聖人の教えを通して、出遇われたからです。
古い時代では、それほど生まれた日(誕生日)に重きをおかなかったと思いますので、誕生(お生まれ)をお祝いをすることは少なかったようですが、明治時代から降誕会としてお勤めが始まっています。

親鸞聖人が法然聖人に面授し、阿弥陀如来の願いに出遇われ、その道を歩まれたことは確かです。
法然聖人の著された『選択本願念仏集』(浄土宗の立教開宗の書)の書写を許された喜びは大変なものでありました。

その後、法然聖人の教えから『顕浄土真実教行証文類』を著し、晩年まで推敲を重ねておられました。

そして、大きく時代は下がりますが、法然聖人の『選択本願念仏集』を絵画で表し、掛軸として、多くの方々に説かれる場があったことを想像しながら、法苑院妙華寺の親鸞聖人ご誕生850年・立教開宗800年の奉讃法会を皆様と一緒にお勤めさせていただきます。

令和4年5月22日
法苑院 妙華寺 中川 和則